うつ病ライブラリーDEPRESSION LIBRARY

うつ病の原因

遺伝的要因や性格など、
うつ病になって
しまう様々な
原因についてご紹介します。

環境の変化からくるストレス

通っている学校や勤めている職場、住んでいる家の立地など、人を取り巻く環境は様々です。
そういった環境は、人生のステージが変化するたびに変わっていきます。
進学や就職、結婚といったおめでたいことも、離婚や別離といった悲しい出来事も、全て環境の変化です。
環境の変化は人間の心に少なからずストレスを与え、ときにはうつ病のきっかけになってしまいます。
今回は、人生のなかで起こる、環境の変化と、変化によって生じるストレスについてご紹介します。

学生に起こる環境の変化とストレス

入学、卒業

新しい学校へ入学することや、慣れ親しんだ学校を卒業することは、大きな環境の変化です。入学や卒業をきっかけに、友人関係にも大きな変化があるでしょう。その環境に順応しようとして、脳は忙しなく働くことになります。

学生時代は多感な時期なので、少しの変化にも敏感に反応し、重く受け止めてしまうことがあります。それら全てに対して1人で思い悩んでしまうと、うつ病のきっかけになるかもしれません。

このような場合、1人で悩み続けるのではなく、両親や先生に相談することも考えてみましょう。学校のスクールカウンセラーや、医師に相談するのもおすすめです。

思春期の子供がいる場合は、子供の様子がおかしくても無理に聞き出そうとしてはいけません。子供が話したいと思ったときに、子供が何を考え、どう苦しんでいるのかをしっかり聞いてあげてください。

受験

受験は、今までの勉強の成果が試されるとともに、自分の将来を決めるきっかけにもなります。勉強を重ねるうちに、友人との成績の差や周囲からの期待などが大きなストレスに感じられ、うつ病を発症してしまうことも。

自分の未来を左右する大切な時期ですが、無理をしては元も子もありません。このような受験時期の子供に対しては、きちんと耳を傾け、話し合うことが大切です。

本人がどうしたいのかを一緒に話し合うことで、ストレスを軽減することができます。もし話し合いの時間があまりとれないという場合には、児童専門のカウンセラーを利用するなど代わりの手段を考えましょう。

社会人に起こる環境の変化

就職

卒業して就職し、社会人1年生として働き始める新社会人は、まったく新しい環境での生活をスタートさせます。しかし、慣れない環境のなかで仕事や対人関係の悩み事を誰にも相談できず、抱え込んでしまってうつ病になるケースも珍しくありません。

もし、日々の生活の中でうつ病の兆候を感じたら、すぐに医師に相談してください。うつ病の治療は長期に渡って行われますので、会社を休職しなければならないこともあります。うつ病だとわかったら、そういった手続きについても会社と相談しなくてはなりません。直属の上司や、会社の産業医とよく話しあいましょう。

退職

定年まで勤めあげた上での円満退職や、事情によっての中途退職など、仕事を辞めるときにも大きな変化があります。引き継ぎや挨拶をすべて済ませ、出勤しない生活になった途端、生きがいを失ってうつ病を発症してしまう可能性があります。

今までと違う生活リズムに対応しきれないことが原因となって、うつ病になることもあります。退職前と違うと感じたことは、かかりつけの医師に相談しましょう。症状によっては、心療内科や精神科を紹介してもらえます。

恋人、夫婦に起こる環境の変化

結婚

恋人から夫婦へと関係が変わるだけでなく、籍を入れることによって苗字が変わるなど、自分自身の変化も起こります。結婚前後に、環境の変化による強い不安感を覚えるマリッジブルーは有名です。

結婚生活における不安は、男女ともに変わりません。信頼するパートナーと不安な気持ちを分かち合うために、話し合ってみましょう。パートナーと2人で医師に相談してみるのもおすすめです。

妊娠、出産

妊娠、出産は女性の身体に大きな変化をもたらします。妊娠中はホルモンバランスが変動し、気持ちも乱れやすくなります。気持ちの乱れからパートナーと衝突したり、感情が不安定になることも。

出産後も、育児に対する悩みやストレスから産後うつ病を発症する可能性があります。そういった場合は、妊娠中からのかかりつけ医に相談しましょう。婦人科で産後うつ病を扱っている場合もありますし、かかりつけ医から別の医師を紹介されることもあります。

産後うつ病は悪化すると虐待などの事態に発展しかねないので、早期の発見、治療が重要です。

離婚

何らかの事情で夫婦が離婚することも、環境の変化です。離婚がスムーズに進まないことや、離婚後に一気に心の疲れが押し寄せるケースも珍しくありません。

子供がいる場合は、離婚によって子供にも大きなストレスがかかります。離婚したことでストレスも多いでしょうが、子供の心にも気を配りましょう。子供の様子がいつもと違ったり、何か言いたげな様子を見せたら、まず子供の話をゆっくり聞きましょう。必要であれば、親子でカウンセリングを受けてもいいでしょう。

まとめ

人生の節目ごとに起こる環境の変化には、実はストレスがひそんでいます。進学や就職、結婚など、おめでたいことでも、大きな変化にはストレスがつきものなのです。気分の落ち込みや食欲の異常などを感じたら、一人で抱え込まずに相談できる場所を探しましょう。専門の医師を受診するのに抵抗があるならば、自治体の相談窓口を探してみるのもおすすめです。