うつ病ライブラリーDEPRESSION LIBRARY

うつ病の原因

遺伝的要因や性格など、
うつ病になって
しまう様々な
原因についてご紹介します。

さまざまな疾患と薬の副作用

うつ病の原因はさまざまですが、なかには別の疾患によって、または服用している薬の副作用によってうつ病を発症してしまう場合があります。
疾患そのものがうつ病の直接的な原因になることは稀ですが、「重い病気を患ってしまった」「リハビリに長い時間がかかる」といった状況にストレスを感じ、うつ病になってしまうことがあるのです。
また、薬の副作用には個人差がありますが、抑うつ状態を招くことで知られているものがあります。
ここでは、そういったうつ病を引き起こす原因となる疾患や、副作用の出やすい薬についてご紹介します。

うつ病を引き起こす可能性がある疾患

うつ病を引き起こす可能性がある疾患としては、がんや心筋梗塞、脳血管障害、ウィルス感染症、中枢神経疾患、慢性疼痛などがあげられます。以下に、そのなかでも代表的なものをご紹介します。

がん、心筋梗塞

がんや心筋梗塞は日本人の三大疾病に含まれるもので、命に関わる病気です。このような大きな病気を告げられると、助かるのかという不安から精神的に不安定になり、うつ病を発症してしまうことがあります。

脳血管障害

脳梗塞や脳出血など、脳血管障害がうつ病を引き起こすことがあります。血液に含まれる酸素が十分に行き渡らなくなることで、脳のさまざまな機能に障害が生じる場合があります。中脳に障害が及ぶと、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌量が減少してしまい、うつ病を発症するリスクが高まります。

慢性疼痛

慢性疼痛は、ケガや病気をしているわけではないにもかかわらず、鈍い痛みが長年続くという病気です。これも、痛みの原因がわからない、治療法も確立されていないということから不安が大きく、その不安がうつ病を引き起こしてしまいます。

副作用でうつ病を引き起こしやすい薬

副作用によってうつ病を引き起こしやすいものとしては、「インターフェロン」という薬が有名です。インターフェロンはC型肝炎の治療でよく利用される薬で、副作用としてはインフルエンザ様の症状、不眠・幻覚・不安・傾眠などの精神神経症状があります。そのなかの一つに、抑うつ症状も含まれています。

インターフェロンによる副作用は、程度の大小は個人差によって異なりますが、統計的に利用者の多くが経験しています。そのなかには、実際に精神科治療やインターフェロンの投薬中止が必要になった例も少なくありません。

また、インターフェロンでC型肝炎が治る確率は40~70%程度とされており、治らなかった場合に気落ちしてうつ病になってしまうこともあります。

インターフェロンのほかには、ステロイドホルモンも副作用としてうつ病を引き起こす可能性があります。ステロイドホルモンは、膠原病やアレルギー治療などさまざまな内科系の治療で利用される薬です。不安感や焦燥感、不眠、食欲低下などの症状が表れることが多くあります。こういった症状が、そのままうつ病につながるのです。

まとめ

うつ病は精神的な疾患であるため、身体的な疾患から派生して症状が表れるというのは関連付けることが難しいかもしれません。しかし、重度の身体的疾患は不安や焦燥など心にも大きな影響を与えるため、無関係ではないのです。体の病気が治ったとしても、心の病気が一緒に治るわけではないので、経過もよく観察するようにしましょう。

薬の副作用に関しては、事前に必ず説明が入ります。また、現在はインフォームド・コンセントの観点から、望まない治療を薦められても、拒否できるようになっています。副作用が心配な場合は別の治療法を検討することもできるため、気になる場合には医師にきちんと相談しましょう。