うつ病ライブラリーDEPRESSION LIBRARY

うつ病の原因

遺伝的要因や性格など、
うつ病になって
しまう様々な
原因についてご紹介します。

うつの原因は一つではない

うつ病は現代人を悩ませる精神疾患の一つですが、実はその原因について詳しくわかっているわけではありません。
「うつ病は、まだまだよくわからない病気なのです。
現在の研究では、うつ病は単一の原因によって引き起こされるのではなく、さまざまな原因がからみ合って発症すると考えられています。
では、うつ病を引き起こすとされている原因には、どのようなものがあるのでしょうか?

有力なのは遺伝的要因

うつ病の原因として有力だと考えられているのが、遺伝的要因です。たとえば、親子や兄弟など近い親族にうつ病患者がいる場合、家族内でうつ病が発生するリスクは1.5~3倍ほどになることがわかっています。また、一卵性双生児の場合、片方がうつ病になると25~90%ほどの確率でもう片方もうつ病になるという結果が出ています。遺伝による発病は個人差が大きいため一概にはいえませんが、うつ病と遺伝的要素の関係性は極めて強いものと考えられています。

うつ病患者の子供はうつ病になるとのかといえば、必ずしもそういうわけではありません。あくまでも発生のリスクが高まるというだけで、実際には前述のとおりさまざまな要因がからみ合って発症するものだと考えられています。遺伝するのは、うつ病にかかりやすい体質だと考えるのが妥当でしょう。

一般的によく知られている原因はストレス

ストレスは、うつ病の原因としては一般的で、非常によく知られています。特に、人間関係や環境の変化からくるストレスは大きく、うつ病の原因になりやすいものです。人間関係は職場や学校などでうまく関係を築けないといったこともありますが、身近な人との別れも含まれます。環境の変化は就職や進学、転勤といったものが含まれます。また、結婚や昇進といった喜ばしい環境の変化であっても、うつ病の発症リスクになりえます。それ自体が喜ばしいことであっても、伴う責任や期待をプレッシャーだと感じてしまうのです。このほか、たとえば不当な評価を得ていたり、仕事で失敗をしたりといった自分自身のマイナスな出来事も、うつ病に影響を与えます。

身体的な要因も

うつ病は精神疾患の一つであるため、心の状態に注目しがちですが、身体の不調もうつ病の原因になりえます。たとえば慢性的に疲労が溜まっている場合、脳の活動も低下し、セロトニンやノルアドレナリンがうまく分泌されなくなります。これらは意欲や気分に関する神経伝達物質であり、うつ病にも大きく関係します。また、脳血管障害であったり甲状腺機能の異常であったり、身体的な病気にかかった際にもうつ病を発症する危険性は高まります。

脳の形の異常

うつ病研究の一つに、MRIやCTなどを使って患者の脳を撮影・解析するという脳画像研究があります。その結果、うつ病患者は脳の形に異常、特に前頭葉、小脳、大脳基底核に萎縮がみられることがわかっています。しかし、うつ病患者と脳の形の異常についての関係性は認められるものの、この異常がどのような影響を与えているのかまでは判明していません。

まとめ

今回ご紹介したように、うつ病の原因はさまざまであるため、何か一つだけ気をつければいいというわけではありません。こうすれば完全に防ぐことができる、という対応策もないため、うつ病を防ぐことは非常に難しいものです。

しかし、どのような原因でうつ病になるのかをある程度でも知っていれば、うつ病にかかりにくくするために対策をすることはできます。もし自分ではどうしようもない、何をしていいのかわからないという場合には、悩みを話すことができる知人・友人を見つけましょう。医師やカウンセラーにも相談することはできるので、まずは1人で抱え込まないようにすることが先決です。