再発する恐れあり?!うつ病患者の復職時や再就職時の注意点

うつ病の治療は、「休養」と「薬」が中心の柱になります。心身をゆっくり休めながら、薬で辛い症状を抑えていくのです。場合によっては、医師に休職をすすめられるかもしれません。休職を余儀なくされた場合、さまざまな理由から復職がうまくいかないケースや退職をする人が少なくないといいます。今回は、うつ病からの復職や再就職において、どのようなことに気をつけたらよいかを説明します。

うつ病治療中に退職するのはできるだけ避ける

うつ病と診断され、どうしても仕事をするのが難しいとき、休職か退職かと迷うかもしれません。しかし、まずは休職をして、しっかり治療に専念することを考えましょう。うつ病の治療中に重大な決断は下さないというのが鉄則です。うつ病を発症すると、意欲や集中力が低下して、普段よりネガティブになってしまうことが少なくありません。退職といった重大な決断をそんなときに下してしまうと、後に後悔をしてしまう可能性があります。あまり深く考えずに、まずは休職をして治療に専念するのが基本であるということを頭に入れておきましょう。

しかし、休職できる期間に制限があったり、復職がうまくいかなくて結果として退職になるケースも少なくありません。復職がうまくいかない理由には、支援不足や準備不足が考えられます。準備不足は、自分次第によっては避けることのできる問題です。治療に専念した後、どのような準備をして復職すればよいのかみていきましょう。

治療中に復職に向けて注意すること

まずは、しっかり治療に専念をすることが先決です。うつ病の治療は休養と服薬が基本になります。個人差はありますが、一般的に数週間で少しずつ薬の効果があらわれ始めます。そして、治療が順調であれば数カ月で症状は治まったかのように感じてきます。症状が軽快すると、気になるのが仕事のことかもしれません。しかし、休養と薬の力によって症状を抑えているということを忘れてはいけません。

症状が軽快すると、もう大丈夫だろうと突然仕事へ復帰したり、薬を勝手に止めたり、減量したりしてしまう人がいます。急に心身への負荷を上げたり、自己判断で薬を調整したりすることは、症状をぶり返してしまう恐れがあります。どちらも慎重に少しずつ行っていくのが基本です。

復職を焦ったり、薬を勝手に減量して症状をぶり返してしまい、また休職をしなければいけないケースも少なくありません。職場に迷惑がかかると焦って復帰をしても、それでは意味がないものです。復職時には焦ることなく、医師からの指示を守りながら少しずつ調整するようにしましょう。

復職を支援してくれる機関を積極的に利用しよう

うつ病の治療から仕事に復帰をする際、支援を行ってくれる機関があります。積極的にそれらを利用するとよいでしょう。再び仕事をするという意味から「リワーク」機関ともよばれています。主に、行政が主体となっている機関、病院やクリニックが主体となっている機関、企業やNPOが主体の民間の機関があります。

これらの復職支援の機関を利用する最大のメリットは、「仕事へ復帰するために生活のリズムを作りやすいということ」や「同じ事情を持ち、悩む人が情報を交換したり、交流することができること」が考えられます。

うつ病になると、睡眠や食欲に影響が出ることが多く、生活パターンが乱れてしまう人が少なくありません。症状がよくなったからとすぐに仕事へ戻ると、生活の乱れから体に負担がかかり過ぎてしまいます。まずは、リワーク施設や支援プログラムを利用しながら、無理なく生活パターンを元に戻すことから始めるとよいでしょう。

具体的な支援の内容については機関によって異なります。プログラムの内容や自宅からの通勤時間などを確認して、自分にあったものを選ぶことをおすすめします。

復職のタイミングは医師と会社と連携して

復職のタイミングについては、自己判断するのではなく必ず医師と相談するようにします。うつ病は再発の多い病気の1つです。症状が軽快したからと、復職を焦って症状が悪化することが少なくありません。

基本的には、症状が軽快したらすぐに仕事復帰をするのではなく、少しずつ心身への負荷を上げていきます。休養をしていた生活から少しずつ前の生活に近づけていくわけです。そうして、負荷を上げても症状が悪化しないことを確認して、復職のタイミングを計るのが原則です。

薬についても同様です。症状がよくなったからと一気に中止することはありません。少しずつ減量をしながら、症状に変化がないかを確認していきます。

可能であれば、会社に戻っても一気に以前のように働くのではなく、時間を短くしてもらったり、仕事内容を工夫してもらえるとよいでしょう。そのためには、上司の理解が欠かせません。自分の状況をできるだけ正確に伝えて、理解を求めることが大切です。

うつ病からの仕事復帰は少しずつ

うつ病の治療で休職を余儀なくされることがあります。そんな場合、症状が軽快するとついつい仕事が気になるものですが、焦りは禁物です。休養と薬によって症状が抑えられているということを忘れてはいけません。急に休養をやめて仕事に復帰したりしては、心身の負担がかかり過ぎです。少しずつ症状を確認しながら、生活の負荷を上げていくのが原則です。そのために、復職を支援する機関を利用するとよいでしょう。そして、医師が復帰できると判断したら、まずは、時間の短縮や仕事内容が軽いものから始めるなどして職場にも協力してもらいましょう。そのためには、自分の状況をきちんと説明して、職場や上司に理解をしてもらわなければいけません。

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