自分で気づかない、首のこりがうつ症状の原因かも!

デスクワークが多いと、知らず知らずに首に負担がかかってしまいます。また、スマホや携帯を使用するために長い時間にわたって下を向くのも珍しいことではありません。これらの行動は首に負担をかけてしまいます。

毎日首に負担がかかる生活が続いていると、慢性的な首のこりが生じます。じわじわと悪くなってくる首のこりは、自分では気づきにくいものです。このような首のこりが、うつ症状の原因となっている可能性があるのです。

 

首のこりのせいで体や心が不調に?

日常生活の中で、肩こりに気づくことはしばしばあるでしょう。一般に肩がこるというときは、首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が固くなり、痛みを生じることをいいます。

人間は二足歩行をするため、頭の重さを直接首で支えなければなりません。首には筋肉が少なく、頭を支えるときの負担はとても大きいのです。さらに、デスクワークをしたりスマホに見入ったりしているときは、うつむき加減で過ごすことが多くなります。

これにより首周辺の筋肉は疲労し、固くなります。固くなった筋肉の血流は悪くなります。すると、筋肉自体が変性するとともに筋肉が酸素不足となってしまいます。血液中にはブドウ糖があり、これが全身の栄養分として使われます。血流が正常であれば、ブドウ糖は水と二酸化炭素に分解されます。しかし、血流が悪くなるとブドウ糖は乳酸となり、筋肉の中が酸性になることで、こりが生じるのです。

首の後ろの骨を頸椎(けいつい)といい、神経が通ってます。首は人間にとって非常に大事な部位といえます。その神経には、筋肉の中を通っているものもあります。このような神経が、筋肉のこりにより圧迫され、正常な働きができなくなると体や心に不調をきたすことにつながるのです。

 

首のこりはうつの原因になるかも!

「首のこりから気分の落ち込みなどのうつ症状が出る可能性がある」という指摘があります。頸椎には神経が通っており、その中には体の調子を整えるために大事な神経である自律神経も含まれているのです。自律神経は脈拍や血圧をつかさどる循環器、食物の消化吸収をつかさどる消化器、そして体の恒常性を保つために重要な体温調節を制御しています。

首がこると自律神経の働きが悪くなってしまい、体を通常の状態に保つことができなくなってしまうのです。すると自律神経失調症という状態になり、冷えのぼせや目の不調、疲れやすさなどのさまざまな体調不良が症状として現れます。さらに、気分が落ち込んだり、意欲が低下したりといったうつの症状が起こってくることもあります。

 

首のこりを取るために揉むのは間違い?

首や肩がこると、自分でもんだり、マッサージなどに行ってもみほぐしたりするひともいるでしょう。いったんは楽になったように感じるため、それが習慣になっている人もいるかもしれません。

しかし、首をもみほぐすというのは、首に大きな負担をかけることになります。筋肉を強くもむと、筋肉に傷がついてしまいます。それを繰り返すことでこりがどんどん増幅してしまい、こりは軽くなるどころかさらに悪化してしまいます。

また、首には頸動脈という血管が通っています。この血管の壁には老廃物がこびりついていることがあります。もみほぐしを行うと、それがはがれて脳に流れていき、脳梗塞をきたす可能性があるのです。首をもむことには、大きな危険が伴うと考えてよいでしょう。

 

首は自律神経と大きな関係が!

自律神経は交感神経と副交感神経の2つからできており、体の調子を整える大事な神経です。交感神経が働くと活動的になったり、緊張したりします。副交感神経は体をリラックス状態に導く働きがあります。

この2つの神経がうまくバランスをとることで、心と体の健康が保たれているのです。自律神経は、首の周りの筋肉に囲まれて存在しています。首がこると、首の周りの筋肉が固くなり、自律神経が圧迫されてしまいます。そうなることで、自律神経は正常な働きができなくなるのです。

特にうつ症状と強く関わっていると考えられるのが副交感神経です。副交感神経の働きが悪くなると、疲れやすくなるといわれています。まずは頭痛やめまいが現れ、その後自律神経失調症をきたし、体全体が不調になります。疲れやすかったり、体に不調が出たりしていると落ち込みやすくなりますから、うつ症状はさらに強くなってしまうのです。

 

気づかない首のこりに要注意!うつの原因かもしれません!

肩がこっているだけと思っていても、その裏には首の筋肉のこりが隠れているかもしれません。首の筋肉には、心身の健康を維持するために不可欠な自律神経が通っています。首の筋肉のこりは自律神経の正常な働きを妨げてしまいます。その結果、体の不調とともにうつ症状が出てくる可能性があるのです。

しかし、首がこるからといってもみほぐすのは危険です。こりがもっと悪くなってしまうこともあるだけでなく、頸動脈の中の老廃物が血流にのって脳に届き、脳梗塞を起こすおそれがあります。

首のこりからくる自律神経失調症はさまざまな症状を呈します。それらは「不定愁訴(ふていしゅうそ)」といわれ、いろいろな病院を受診しても原因が特定できないことも少なくありません。これはうつ症状にもいえることで、精神科や心療内科で一般的なうつの治療を受けるだけでは十分な改善が得られないことがあるのです。

首のこりを改善することで、うつ症状は改善する可能性があります。首のこりに対して適切な治療を受け、うつ症状が改善するかどうかを確認することは、治していく上で一つの大事なステップといえるのではないでしょうか。

 

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