躁うつ病って?うつ病と同じそれとも違う?

躁うつ病という病気は、名前からうつ病またはうつ病の1種だと勘違いをしている人がいます。現在は躁うつ病とよばれなくもなりました。

 どのような点はうつ病と似ていて、どのような点はうつ病とは異なるのでしょうか。ここでは、症状や医学的に両者を比べてみました。うつ病と躁うつ病の違いについて、詳しく解説しています。

 

 

そもそも躁うつ病とは?

躁うつ病という病気を耳にしたとき、病名に「うつ病」という言葉が使われているので、うつ病と同じような病気だと勘違いをする人がいます。

 

しかし、それは間違いで躁うつ病とうつ病は異なる病気だという認識が正しいものです。また、躁うつ病とよばれていたのは昔のことで、今は双極性障害とよぶのが正しい病名になります。

 

躁うつ病という病名にうつ病という名がつくように、症状に抑うつ症状があらわれる時期があります。時期というのは、躁うつ病では時期によって症状が異なり、抑うつ症状とは相反する躁症状があらわれる時期もあるのです。つまり、躁うつ病とは、抑うつになる時期と躁になる時期が交互にあらわれます。両極端の症状があらわれることから双極性障害とよばれるようになったのです。

 

双極性障害(躁うつ病)を患っていて、抑うつ症状があらわれているときは、うつ病の抑うつ症状と似ています。実際に、専門医でもその2つを抑うつ症状から識別するのは難しいといわれています。

 

しかし、双極性障害(躁うつ病)の治療方針とうつ病の治療方針は基本的に異なります。うつ病の治療に用いる抗うつ剤は双極性障害のうつ症状には効果がないことが多く、時に逆効果になることがあるので注意が必要です。

 

症状による違い

うつ病にもさまざまなタイプがあることがわかってきていて、症状は1つではありません。典型的なうつ病では、気分が落ち込んで、やる気や興味がなくなってしまいます。特に、朝がよりしんどいと感じることが多く、寝床から出られなくなってしまいます。読書や買い物、旅行など病気になる前には楽しんでいた趣味ですらできなくなったり、散歩やテレビなど日課にしていたことが楽しめなったりするのが特徴です。

 

一方、若者に多いといわれる新型うつ病では、仕事になるとやる気がなくなっても、趣味の時間は楽しめるという症状が特徴です。

 

双極性障害(躁うつ病)では、うつ症状と躁症状が交互にあらわれます。うつ症状とは、落ち込んでやる気がなくなったりする症状で、うつ病の症状と特に違いはありません。最初はうつ病と診断をされることもあります。

 

抗うつ剤が効かないでいるところに、時期にうつ症状を脱して、躁症状へと移行することで双極性障害(躁うつ病)と診断が変更されることも少なくありません。躁状態になると気分は高揚し、行動的になります。

 

聞いただけでは、むしろ良いことのように感じてしまうかもしれません。軽い躁状態であることもありますが、後先を考えずに行動することが多く、金銭トラブルに巻き込まれたり、人間関係をこわしてしまったりする恐れがあります。

 

医学的観点からの違い

うつ病も双極性障害(躁うつ病)もともに原因については完全には解明されていません。心の病気といわれますが、正しくは脳の異常が問題であると考えられています。少し詳しくみてみると、うつ病は脳の伝達物質であるセロトニンが不足してしまうことが関与しているというのが、現在の有力な説になります。それに加えて性格や環境などが複雑に絡み合って、うつ病を発症すると考えられているのです。

 

双極性障害(躁うつ病)では、脳細胞にあるミトコンドリアが通常通りに機能しないことから発症するという説が有力です。ミトコンドリアとは、エネルギーの産生に関わったり、情報伝達に関わるカルシウムの濃度を調整したりする働きがあります。

 

1つの細胞に多数のミトコンドリアが存在するといわれ、ミトコンドリア内にも独自のDNAをもっているのが特徴です。双極性障害(躁うつ病)で亡くなった人の脳を調べてみると、その独自のDNAに欠陥がある人がいることがわかっています。

 

また、一卵性双生児の1人が双極性障害を発症すると、もう1人も双極性障害になる確率がかなり高いと報告されています。以上から、双極性障害(躁うつ病)は遺伝子の関与がより深いとされているのです。

 

自己判断せずに専門家に相談

双極性障害(躁うつ病)とはうつ病の1種であると勘違いする人がいますが、うつ病とは異なる病気です。抑うつ症状にある時期ではうつ病と症状がよく似ているので、最初はうつ病と診断されることも少なくありません。

 

抗うつ剤に効果を示すことは少なく、時期に躁状態となり、診断名を変更することがあります。躁状態にあると、周囲は異常に気がついても、本人はいたって気分が良いので、病識に欠けることがあります。

 

双極性障害(躁うつ病)は薬によって病気をコントロールすることが多いですが、自己判断で薬を中止したり、通院を止めてしまったりすると、悪化するおそれがfrてきます。きちんと専門家の診察を受けることが大切です。通院中に気になる症状が出てきたら、自己判断はしないで、必ず医師に相談しましょう。

関連記事

おすすめ記事