ジャスミンのリラックス成分がうつ病に効果的

アロマセラピーにリラックス効果があることはよく知られています。
その効果からマッサージやヨガなどの施術の補助としてよく使われていますが、アロマセラピーを病気の治療に用いることは、ほとんど考えられてきませんでした。
現在では香りが脳に与える影響の研究が進み、アロマセラピーを病気の治療の一環として使用できるかもしれないと期待されています。
香りがホルモン分泌にはたらきかける力や鎮静効果を持つことから、気分の落ち込みを緩和し、うつ症状の緩和につながるのではないかとされているアロマやハーブがあるのです。
今回は、うつ病治療とアロマセラピーの関係と、うつ病に効果があるとされるジャスミンについてご紹介します。

経験が教えてくれるアロマセラピーの効果を活用しよう

インテリアショップや雑貨屋でもよく目にするアロマオイル。香りを嗅ぐことで心がリラックスし、うつ病の症状の改善が期待されています。それでは、アロマオイルの香りはどのようにうつ病にはたらきかけるのでしょうか。

香りの分子は電気信号となって鼻の奥にある「嗅神経」に届きます。嗅神経でキャッチされた香りは、人間の本能を司る大脳辺縁系を刺激してくれるのです。大脳辺縁系は記憶や感情、自律神経やホルモンのバランス、免疫の調整などさまざまな役割があります。大脳辺縁系のはたらきはストレスを受けると弱ってしまい、体の不調や病気としてあらわれてしまいます。大脳辺縁系のはたらきが弱ることでうつ病になりやすくなってしまうのです。

アロマオイルの香りで脳をリラックスさせることによってストレスを取り除き、自律神経やホルモンのバランスが回復するのを促します。これにより、大脳辺縁系が司る感情や免疫力などが安定し、バランスが崩れにくくなります。香りは直接脳にはたらきかけるので、うつ病や認知症の治療に用いることもできるだろうという説も唱えられています。しかし未だ実用には至っておらず、民間療法の範疇に留まっています。

リラックス効果を導き出すためには、自分が好きな香りを使うことが大切です。いくら良い効果が期待されている香りでも、それを嫌いだと思ってしまっては効果が期待できません。
ここでは、数あるアロマオイルの中から、リラックスや不安緩和の効果があるとされる「ジャスミン」をご紹介します。

リラックス&不安緩和に効果があるジャスミンの香り

白い小さな花を咲かせるジャスミンは、古来よりアロマとして愛されています。香りの王様ともいわれ、エジプトの女王クレオパトラも愛した香りだそうです。インドやアラブでは媚薬としても使われるほど、ジャスミンの香りは強く人間にはたらきかけるのです。

ジャスミンの香りは、脳内麻薬ともいわれる「エンファリン」や、快感ホルモンと呼ばれる「ドーパミン」の分泌を促します。落ち込んだ心を上向きにさせ、自信を取り戻す手助けをしてくれます。また精神的な鎮静作用があり、心を落ち着けてリラックスさせることができます。ドーパミンやエンファリンの分泌作用と鎮静作用により、無気力を解消して心身をリラックスさせるので、抑うつ気分におちいってしまったときに使ってみたいアロマオイルです。

ジャスミンのアロマオイルは、ほんの少しの量でも強く香ります。香りの持続時間も長いので、利用するときは少しずつ使いましょう。

身近にアロマセラピーを取り入れよう

アロマを楽しめる場所といえば、アロマセラピーを行っているサロンというイメージですね。しかし、身近なところでもアロマを取り入れて楽しむことができます。

  • アロマディフューザー
    アロマオイルを細かな粒子にして吹き出し、空間に香りを広げる機械です。エッセンシャルオイルは光や熱に弱いので、熱処理をするものよりは超音波を使うものを選ぶと香りが損なわれません。
  • ハンカチやティッシュなど、いつも持ち歩くものに
    アロマオイルをハンカチやティッシュなどに1滴たらすと、数日間は良い香りが持続します。後述のアロマスプレーとして持ち歩くことも可能です。
  • 自家製アロマスプレー
    無水エタノールと精製水に、エッセンシャルオイルを数滴たらしてよく混ぜるとできる自家製のアロマスプレーです。空間にはもちろん、クッションやカーテンといった場所に吹き付けてもいいでしょう。無水エタノールは、ドラッグストアでも購入することができます。
  • ジャスミンティー
    ジャスミンの花や葉を乾燥させたハーブティーを使っても、ジャスミンの香りを楽しむことができます。ジャスミンのハーブティーは消化を助けて口臭予防もしてくれるので、食後のお茶におすすめです。

ジャスミンのハーブティーはカフェインを含むので、場合によっては睡眠にやや影響することがあります。ジャスミンティーを不眠の改善として飲む場合は、カフェインの影響を軽減するために他のハーブとブレンドしたものを飲むとより良いでしょう。

アロマセラピーを取り入れる際の注意点

アロマやハーブティーは、適正な量を用いれば危険なものではありません。しかし、過剰な量を使用することによって体調不良や不快感を覚えることがあります。特に香りに敏感な人や妊産婦の方は(避けるべきものもあるので)使用の際に注意してください。

また、ジャスミンを含むアロマの効果はうつ症状の緩和に役立ちますが、アロマ自体が抗うつ剤と同じはたらきをするわけではありません。医師とのカウンセリングや抗うつ剤と並行して使用し、自分自身に合うかどうかを考えることが大切です。

ジャスミンティーをはじめとしたハーブティーに含まれる成分によっては、抗うつ剤の効果を弱めてしまうおそれがあります。アロマやハーブティーを使うときはあらかじめ医師に相談し、治療の妨げにならないようにしましょう。

まとめ

ジャスミンは、落ち込んでしまった気分や不安の緩和に役立ってくれます。リラックスしたいときにはジャスミンのエッセンシャルオイルやジャスミンティーを使ってみましょう。ジャスミンの香りが好きで、香りを心地よいと感じる人ならば、うつ病初期からジャスミンを症状緩和に用いることも可能です。
ジャスミンの効果は、抗うつ剤と同等ではありません。あくまでも治療の手助けとして用いましょう。医師のカウンセリングや服薬などと並行して、アロマセラピーを用いるのが理想的です。

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