うつ病の予防・改善策に、未加工の生鮮食品を摂ろう

レトルト食品や冷凍食品などの加工食品は、調理する時間を短縮することができるためとても便利です。
仕事や家事で忙しいとき、ついつい加工食品を食べる人も多いのではないでしょうか。
しかし、加工食品は、うつ病の発症リスクを高める原因になると分かっています。
逆に、未加工の生鮮食品を中心に食べる人はうつ病の発症リスクが低いことも分かっています。
ここでは、加工食品がうつ病発症のリスクを高めてしまう理由と、生鮮食品がうつ病予防に効果がある理由を解説していきます。

栄養不足が原因でうつ病を発症する可能性が高くなる

加工食品を食べると、うつ病の発症リスクを高めてしまうと考えられています。これは、イギリスで行われた調査で明らかになったことです。約3,400人の公務員を対象に、食生活とうつに関しての調査を実施したところ、加工食品を頻繁に食べている人はそうでない人に比べ、うつ病を発症するリスクが約60%も高くなることが分かりました。この結果から、うつ病と食事には深い関係があることが分かります。

うつ病患者は、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌を増やす「葉酸」、セロトニンの材料である「トリプトファン」などが不足している傾向にあります。うつ病患者は、セロトニンなどの伝達物質が減少している状態なので、葉酸やトリプトファンを積極的に摂取して、伝達物質の分泌を促す必要があります。
しかし、加工食品を食べると栄養素が偏ってしまい、葉酸やトリプトファンを多く摂取するのが難しくなります。うつ病を改善させるためには、栄養を十分に補うことのできない加工食品はなるべく避け、未加工の野菜や果物など栄養のあるものを中心に取り入れましょう。

生鮮食品にはうつ病予防に効果がある抗酸化物質豊富

加工食品を食べると伝達物質を作る栄養素が不足し、伝達物質の分泌量が減少してしまいます。それが、うつ病の発症リスクを高めてしまうことになるのです。一方、添加物の含まれていない生の野菜や果物、肉や魚は、うつ病予防に効果的といわれています。

生の野菜や果物には、「抗酸化物質」が多く含まれているものがあります。抗酸化物質には、怒りや不安などストレスを感じたときに発生する活性酸素を除去する効果があります。うつ病を発症している学生に調査を行ったところ、野菜や果物など抗酸化物質を含む食事の摂取量が健常者に比べて少ないことが明らかになりました。つまり、うつ病を予防するためには、積極的に抗酸化物質を含む野菜や果物を取り入れるのが有効なのです。

野菜の中でもトマトは、抗酸化力が強いと考えられています。メンタルヘルスと食生活に関する調査では、週に2回以上トマトを食べると約40%もうつ病発症のリスクを軽減できるという結果が出ています。さらに、毎日トマトを食べると約50%もうつ病発症のリスクを軽減できるという結果も出ています。

また、魚に含まれる「DHA」や「EPA」は、うつ病予防に効果があると考えられています。1998年に発表された調査によると、魚を頻繁に食べる国とそうでない国を比べたところ、頻繁に食べる国ほどうつ病の発症率が低いという研究結果が出ました。
なぜ魚がうつ病に効果があるのかというと、魚に含まれる「DHA」や「EPA」には、脳内の伝達物質セロトニンの分泌を増加させる作用があるためです。精神を安定させる効果があるセロトニンは、心が不安定なうつ病患者の精神状態を落ち着けてくれます。うつ病を予防するためには、セロトニンの分泌量を増加させるために「DHA」や「EPA」の含まれる魚を積極的に摂りましょう。

まとめ

加工食品を食べると、うつ病のリスクを高めてしまうことになります。今まで加工食品ばかり食べていたという人は、未加工の野菜や果物、肉や魚を積極的に食べるよう今一度食生活を見直してみましょう。野菜や魚などを取り入れたバランスの良い食事をすると、うつ病のリスクを軽減することができます。

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