うつ病になることもある?!燃え尽き症候群とは?

燃え尽き症候群という病気を知っていますか。一生懸命に頑張っていた人が突然に仕事や勉強に対してやる気を失うものです。やる気を失うという点においては、うつ病とよく似ていますが、病気としては異なります。どのようなことをきっかけとして起こり、具体的にどのような症状が出るのでしょうか。今回は、燃え尽き症候群について紹介します。

燃え尽き症候群とは?何がきっかけなの?

燃え尽き症候群とは、何かに一生懸命没頭していた人が、突然やる気を失って、無気力状態になってしまうことです。仕事や勉強に対して起こりがちで、働き盛りの中年や受験生に特に多いとされています。

燃え尽き症候群になるきっかけは人によって違います。目標が達成されたとき、定年退職したとき、頑張っているにも関わらず期待した結果が得られないとき、自分の予想に反することが起こったときなどです。

例えば、目標の高校や大学に入学しようと一生懸命に勉強をして、入学したとたん、目標がなくなってしまい、やる気を失う人がいます。大学合格という目標が達成する前に、期待通りの試験結果が出ないことでやる気を失うことも考えられます。仕事においても同様で、仕事に全てのエネルギーを注ぐ生活をしていて、そのまま定年を迎えてしまい、やることがなくなってしまい、やる気がでないということがあります。定年だけでなく、大きなプロジェクトに精力を注ぎ、無事に終了したあとにやる気を失ったり、期待通りに評価されなくてやる気を損なわれたりすることも考えられます。

一般的に仕事熱心な人に多いといわれていて、特に介護士や看護師、教師によく認められます。患者や生徒といった人を助ける仕事をして、気を遣わなければならない職業に多いのです。

燃え尽き症候群の症状とは?

燃え尽き症候群とは、何かに対して燃え尽きてしまうことで起こります。それは主に仕事や勉強であることが多いのですが、具体的にどのような症状があらわれるのでしょうか。

基本的に努力家の人に多く認められる症候群ですが、頑張り過ぎたことが原因で、心のエネルギーがすべて消耗してしまった状況と考えられます。心が重く感じて、やる気が損なわれてしまいます。突然に起こる人もいれば、少しずつ症状があらわれる人もいます。多くの人は、何かおかしいと自分自身で感じていますが、何事も頑張る性格だけに、そこでも無理をしてしまうのです。

燃え尽き症候群になる人は介護士や看護師、教師といった人の世話をする職業に多いのも特徴です。本来は仕事熱心なので、患者や生徒に対して、親身に接する人が多いのですが、燃え尽き症候群の症状があらわれ始めると、態度が一変します。急に冷淡な態度をとったり、よそよそしくなったり、ときに攻撃的になることもあるのです。心のエネルギーがなくなってしまうことで、仕事に関係する人に対する接し方がこれまでと大きく変わってしまいます。

また、燃え尽き症候群になると、目標を見失うことが多くあります。これまでは目標をもって、一生懸命に頑張っていたはずなのですが、目標がなくなってしまうことで、仕事に対する達成感も失われます。そうすると、仕事の質が落ちてしまいますから、さらに悪循環にはまってしまうことにもなるのです。

他にも、自律神経のバランスが崩れてしまうことから、疲労感や頭痛、不眠、食欲低下などの症状があらわれたり、人と接することを避けたりすることも考えられます。心のストレスを解消しようとお酒やギャンブルといったことに依存をすることも考えられるので気を付けなければいけません。

燃え尽き症候群かと思ったらセルフチェックを!

燃え尽き症候群とは正式に精神疾患としてカテゴリーされているわけではありません。やる気がなくなるという症状はうつ病にとてもよく似ているのですが、治療方法は異なりますので、きちんと診断をすることはとても大切なことです。

そこで、利用されているのがMBI(Maslach Burnout Inventory)という燃え尽き症候群の診断ツールです。アメリカの心理社会学者によって作成されました。

MBIでは3つのカテゴリーで燃え尽き症候群であるかの可能性を探ります。「情緒の枯渇」「脱人格化」「個人的達成感の低下」の3つです。それらの3つについて、それぞれ7個から8個程度の質問がされます。質問に対して、どれくらいの頻度で質問内容の症状が起こるかを答えるだけです。回答は「全くない」から「毎日」まで7段階の選択肢が用意されています。

1つ目の「情緒の枯渇」とは、仕事や学業など燃え尽きてしまったと感じる対象に対しての質問です。燃え尽き症候群の中心的な症状を尋ねたもので、患者の多くはそれらの症状を満たすことが多いとされています。

2つ目の「脱人格化」とは、対象となる人に対しての質問です。燃え尽き症候群になりやすい職業がありますが、その多くは対象になる人が存在することが多い看護師や教師、弁護士などです。対象となる人とは、患者であったり、生徒であったり、クライアントであったりします。

3つ目の「個人的達成感の低下」とは、自分の達成感について確認をする質問です。

MBIの結果は、あくまでも燃え尽き症候群である可能性が高いというものです。燃え尽き症候群を診断するにあたって、最もよく使われているツールがMBIですが、100%ではありません。最終的にはきちんと専門家に相談することを忘れないでください。

燃え尽き症候群からうつ病になることもある?

うつ病と燃え尽き症候群とは本来は異なるものです。「やる気の低下」という症状だけをみると、同じように感じますが、うつ病は基本的に何に対してもやる気を感じなくなってしまいます。一方で、燃え尽き症候群は一生懸命にがんばっていた仕事や勉学に対して突然または少しずつやる気がなくなるのが特徴です。

うつ病は何かをきっかけにして発症することが多いとされています。例えば、身内の人の死亡、病気や事故、経済問題、職場の問題など、誘因となる出来事は人によって異なります。また、必ずしも悪い出来事ばかりが誘因となるとは限らず、栄転や引っ越し、結婚など良い出来事でも環境が変わることがうつ病の引き金になることもあるのです。

燃え尽き症候群もうつ病の誘因になりえます。最初は仕事や学業といったやる気の低下に対象があるのに対して、症状が進むにつれて、「自分は何をやってもダメな人間だ」と全てにおいて自分を否定するようになります。そうして、うつ病へと発展していく可能性があるので注意しなければいけません。

燃え尽き症候群はうつ病の誘因にもなりうる

これまで必死に仕事や勉強をしていた人がやる気を失っているようであれば、燃え尽き症候群かもしれません。人を助ける職業である介護士、看護師、教師などに多いとされています。目標を見失い、仕事や勉強に対して達成感が得られなくなることから悪循環にはまり、うつ病を発症することもあります。インターネットでも燃え尽き症候群の診断ツールが利用できるので、心配な人はのぞいてみましょう。燃え尽き症候群の可能性がある人はできるだけ早くに専門家の助けを借りることをおすすめします。

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