うつ病の教員が増加中!カオス化する学校の実態とは?

ストレスが多い現代社会では、うつ病になる人の割合が高くなってきています。特に、人と接する職業であれば、対人関係からくるストレスは相当なものではないでしょうか。

 

教員も人を相手にする職業の例にもれず、ストレスが多いといわれています。教員の仕事では、対人関係のストレスに加え、「労働が長時間にわたること」「仕事の量が多いこと」などが重なりがちです。

 

そのため、うつを発症する教員は年々増え続けています。責任感の強い先生ほどまじめにがんばりすぎてしまい、精神的なバランスを崩してしまうことが多い傾向です。今回は、教員にはどんなストレスがかかっているのかについて解説します。

 

仕事量が半端ない!教員のストレスとは

教員は、想像以上に仕事量が多い傾向でその量は並大抵のものではありません。授業をするには、教えるための準備が必要です。また書類を整理したり、保護者からのクレームを対応したりもしなければなりません。

 

ほかにも学級の運営やクラブ活動の顧問、家庭訪問など、その内容を挙げるときりがないのでしょう。こうした業務を、規定の就労時間内にすべて終わらせるのは非常に困難です。その結果、持ち帰りの仕事や残業が増えます。夏休みや冬休みは学生と同じように取れると思われがちですが、教員は長期の休みをしっかりとることはできません。なぜなら、クラブ活動の監督など、長期の休みであっても仕事があるからです。

 

教員には、給特法第3条2項により残業代もつきませんから、報酬をモチベーションとして頑張ることさえもできません。新卒の教員なら仕事にまだ慣れていないこともあり、かかるストレスも倍増するでしょう。

 

うまく力を抜いたりメリハリをつけたりすることもできず、心身共に疲れはどんどんたまっていきます。このように適応障害を起こし、うつを発症する要素が教員の仕事には多いです。

 

子供、親、職場など人間関係のストレスも多い

教員のつらさの原因となるのは、仕事の多さだけではありません。教員は子供や親、同僚を含めさまざまな人とうまくやっていくことが求められます。

 

接する人が全員、物分かりがよく友好的で協力的な人ではありません。喧嘩をしたり、子供が問題行動を起こしたりすることもしばしばです。

 

実際に問題があったときだけでなく、教員へクレームをつけること自体を娯楽にしているような親もいます。性格の悪い同僚や上司、部下もいるかもしれません。自分の感情を押し殺して、しんどいときでもそのそぶりを見せないように演技をし、気をつかう必要があります。このような労働は「感情労働」と呼ばれ、非常な苦痛を伴うものです。

 

学校での人間関係は、とても閉鎖的な世界です。閉じられた社会では、人間は著しい精神的苦痛を感じやすくなります。その中で「立派な一人前の教師としてふるまわなければならない」という重圧が、適応障害やうつの発症につながっているのです。

 

うつになった教員のその後は厳しい!休職か退職の2択

「職場の仕事量の多さ」「人間関係のストレス」などから適応障害を起こし、うつになってしまうと仕事を続けられなくなります。適応障害の治療の基本は、ストレスの原因を回避してゆっくり休養することです。

 

教員の適応障害やうつの場合は仕事が原因のため、そのまま仕事を続けていると、うつはより一層悪化するでしょう。そのため、うつになった教員が回復するためには、「休職するか」「退職するか」のいずれかの方法しかなくなってしまいます。

 

責任感の高い教員ほど、自分が休むことによる周りへの影響を考えて休職や退職に二の足を踏みがちです。それだけではなく、休職や退職をした際には収入が減ったり、ゼロになったりしてしまいます。

 

そのため、生活への影響も考えるとなおさら休職や退職を選択しにくくさせているのです。なかには、休職や退職をしないで薬を飲み無理をして、なんとか仕事を続ける方もいます。

 

しかし、無理をすることによってさらに心と体は壊れていくため、結果として最初よりずっとうつが悪化した状態で休職や退職に追い込まれていくでしょう。最悪な場合は希死念慮が増幅して、自殺を選んでしまう場合もあります。

 

うつにならずに教員を続けていくには

うつになりやすい人は、責任感が強く我慢強いといわれます。まずは、自分を振り返り「必要以上にがんばりすぎていないか」について考えてみるのが賢明です。

 

心の疲労は、体の症状として現れることがあります。単なる疲れと思っていても、実際は精神的なストレスから疲労や体の症状が出てきている可能性を考えておくのが大事です。教員の仕事は、心身ともに非常に負荷の高い仕事のため、うつになる教員が増えている現状を見ても、教員の多くががんばりすぎである可能性があります。

 

がんばりすぎていると感じた段階で、有給などを使いしっかりと疲れをとってストレスをコントロールすることがおすすめです。「自分ができることとできないことを仕分けする」「優先順位をつける」「物事を完璧にこなそうとしすぎない」といったことがうつになるリスクを減らします。

 

うまく手を抜く方法を見つけ、ストレスを減らすのがポイントです。仕事のことで頭がいっぱいになるタイプの人も、仕事が原因のうつ病になりやすいでしょう。仕事とプライベートをうまく切り替え、メリハリのついた生活を送ることがうつになる予防につながります。

 

 

教員がうつになるリスクとうつの予防策を知り、心を壊さないようにしよう

教員は、非常に強いストレスを抱えながら仕事をしています。仕事の量も多く、人づきあいのストレスも半端ではありません。そして、しんどい人ほど自分のことに目が向かず、がんばりすぎていることに気づかなくなりがちです。がんばりすぎて、うつになると最終的には「休職か」「退職か」という2つの道しかなくなります。

 

最悪な場合、自殺を選択してしまうこともあるでしょう。そうならないためにも、がんばりすぎている自分に気づき、壊れてしまう前に適度な休暇をとることが重要です。仕事では、適度に手を抜くように心がけるとともに、仕事とプライベートのメリハリをつけることもうつの予防につながります。

 

関連記事

おすすめ記事