うつ病を繰り返す「反復性うつ病性障害」とは?

うつ病を発症して回復したと思っても、しばらくするとまたうつ病になってしまう…ということを繰り返すことがあります。

いわゆるうつ病の再発ですが、再発するうつ病については「反復性うつ病性障害」という診断名があります。具体的にどのような病気なのでしょうか。反復性うつ病性障害について、その原因や症状、治療法を紹介します。

 

反復性うつ病性障害とはどのような病気か?

うつ病とはそもそも「気分障害」という大きな分類に属します。

気分障害とは「うつ病性障害」と「双極性障害」に分けられ、うつ病性障害がさらに、「うつ病」と「気分変調症」などに分けられます。うつ病性障害と双極性障害の大きな違いは、躁(そう)状態が存在するか否かです。うつ病性障害はいわゆるうつ症状が主な症状であるのに対し、双極性障害はうつ症状と躁の症状の両方が存在します。

うつ病を発症する前の状態に戻ることを寛解といいますが、2カ月以上の寛解期をはさんで、うつ病が繰り返されるときに、「反復性うつ病性障害」と診断されます。

 

反復性うつ病性障害の主な症状と特徴は?

反復性うつ病とは簡単にいうと、「うつ病を繰り返す病気」です。主な症状は一般的なうつ病と変わりません。気分が落ち込んだり不安になったりイライラしたりする精神症状が多いといわれています。

ほかにも不眠や食欲の低下、疲労感、頭痛など身体的症状が現れることもあります。ただし、まぎらわしい病気が存在し、診断や治療を難しくさせることがあるので診断は慎重に行われます。うつ病の分類においても出てきた、うつ状態と躁状態を繰り返す双極性障害との区別です。

双極性障害でも躁状態が顕著に現れている場合は診断に困ることはありません。しかしなかには躁状態が軽度なケースもあり、診断を困難にさせることがあります。うつ状態と軽度の躁状態を繰り返す病気で双極2型障害と分類されます。一方、通常のうつ病の場合、躁の症状は認められませんが苦しい抑うつ状態から脱して多少気分が高まることは考えられます。「軽度の躁状態になっているのか」「正常範囲内で気分が高まっているのか」わかりにくいことがあるのです。

ほかにも、3年以上もうつ状態が続くものの、うつ症状の診断基準を満たさないケースを気分変調性障害といいます。また、通常は長引く抑うつ症状を2週間程度といった短期間で繰り返す反復性短期抑うつ障害もあります。反復性うつ病の場合は、うつ症状のない寛解期間が少なくとも2カ月は連続して存在しなければいけません。

 

反復性うつ病性障害の原因は?

うつ病になると、脳の機能が低下していることは確かで、薬で神経伝達物質を補うと、効果を表すことが多いです。

しかし、詳しいことについてはいまだに不明で研究段階であります。したがって、うつ病がどうして繰り返されるのか、反復性うつ病になる原因についても詳しいことはよくわかっていません。さまざまなうつ病を引き起こす要因が複雑にからみあって、うつ病を発症するという考え方が一般的です。うつ病になりやすい性格、ストレス、遺伝などが要因としてあげられますが、なかでもストレスは再発を誘発する大きな引き金になると考えられています。

ストレスとは適度であれば、集中力を高めたり、免疫力を高めたり人間にとって良い方向に働くことがわかっています。しかし過剰のストレスは問題です。ホルモンのバランスを崩してしまい、増えたホルモンによって脳神経を傷つけることがわかっているのです。

 

反復性うつ病性障害の治療は?

うつ病の治療の基本は「休息すること」「薬物療法」「精神療法」の3つです。

反復性うつ病性障害でも、その点はかわりありません。仕事をしていると長期にわたり休息をとることは簡単ではありませんが、うつ病治療には欠かせません。まずは、心も体もしっかり休めることをしなければ重症化したり長引いたりすることがあります。

医療機関を受診して、うつ病や反復性うつ病性障害と診断されれば内服を開始することになるでしょう。医師の指示通りに薬を内服することは大切なことで、気になることや不安な点があれば、自己判断するのではなく医師に相談するようにします。気分がよくなってきたからと、自己判断で薬をやめたり通院しなくなったりすることは再発の危険を高めてしまう可能性があります。反復性うつ病性障害を予防するためにも、薬はきちんと内服することが重要です。

症状が軽快し事態を客観的に捉えることができるようになってくれば、うつ病を発症した原因について考えてみることも可能になるでしょう。これは反復性うつ病性障害を予防するためにも非常に大切なことです。「仕事をがんばり過ぎていたのか」「人間関係でストレスがあったのか」「生活習慣に問題がなかったのか」など、できれば専門家と一緒に考えてみましょう。物事の考え方に根本的な要因が隠れているような場合には、「認知行動療法」によって、考え方を少しずつ修正することをすすめられることがあります。

 

反復性うつ病障害では寛解期が2カ月以上続く

反復性うつ病性障害は聞き慣れない言葉ですが、うつ病を繰り返す人は決して少なくありません。

実際に診断をくだすには、専門医でも見分けのつきにくい病気であり簡単ではないでしょう。基本的に2カ月以上にわたり、まったくうつ症状のない時期をはさんで、うつ状態になると、反復性うつ病性障害とされています。原因については詳しいことまでは解明されていませんが、特にストレスな環境に身を置くことで再発することが多いとされています。

治療についてはうつ病と同じで、まずは休息し薬物療法を行います。考え方の癖を修正したりする生活習慣を整えたりする療法が行われることもあります。

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