上司が行うメンタルヘルスケアとは?部下のケアをする方法3選

現在の日本では、2020年を目標に「企業でのメンタルヘルスケアを100%にする」という取り組みが進められていますので、うつ病などの精神障害への向き合い方も変化しています。

そして、産業医の雇用を初めとしたさまざまな取り組みが進められており、今後は上司が部下のメンタルヘルスケアをしなければいけなくなる事も予想されます。そんな時に、上司は部下に対してどう接すればいいのか?について考えてみましょう。

メンタルヘルスケアの重要性

企業では、従業員の健康について配慮しなければならないと法律が定められています。この法律を「労働安全衛生法」と呼び、健康の中には「肉体的健康」だけではなく「精神的健康」も含まれているのです。

しかし、日本ではうつ病などの精神疾患にかかる人やその予備軍にあたる人が増加しているのが現状です。この現状を打開すべく、精神障害に対する労働災害基準の見直しなどが行われています。

それにより、今後は企業側が「従業員に対してメンタルヘルスケアが不十分であった」と訴えられるケースも増えてくるかもしれません。そうなれば、上司に対しても責任を追及されることになるでしょう。

これから上司に求められる条件に、「仕事ができる」、「リーダーシップがある」に加えて「部下のメンタルヘルスケアができる」という項目が追加されることは十分に予想できます。

上司としてやるべき行動3選

「部下のメンタルヘルスケアができる上司になるには、どうすればいいのか?」と多くの人が疑問に思っていることでしょう。そこで、部下のメンタルヘルスケアをするためのポイントを3つに分けて解説したいと思います。

異変を見つける

精神障害も急になるわけではなく、事前に異変が出ているケースが多いので、悪化する前に異変を見つければ、事前に対応できます。

例えば下記の項目に当てはまる人は注意が必要です

・簡単なミスを連続するようになった

・明らかに元気がない

・社内で孤立している

このような症状が見られる場合、心に大きな負担がかかっていることが予想されます。加えて、長時間労働についても注意が必要で、「毎日遅くまで残っている」、「毎朝早くに出勤している」という状態の人を放置していると、うつ病や抑うつ状態になる可能性が高いです。

部下の状態を聞いてみる

部下に異変が見られる時には、「様子を見る」よりも「話を聞く」ことが大切です。しかし、部下側の目線では、「余計な話をするとトラブルになるんじゃないか?」と不安に思っている方が多いようです。精神的負荷がかかっている部下が上司に直接話をするケースは少ないので、上司から話かけてあげるとよいでしょう。

また、個室に呼び出すような面談スタイルはかえって部下を緊張させてしまう事がありますので、できれば休憩時間や空き時間に「最近忙しそうだけど大丈夫?」、「何か困っていることはない?」という感じの言葉をかけてあげるといいでしょう。

部下の話を聞く時に最も注意しなければならないことは、「プライバシーの保護」です。せっかく上に相談したのに噂が広がってしまえば、部下の心を傷つけますし、精神的負荷が一気に増幅することも考えられます。

さらには、周りの部下たちも上司に相談しにくい環境が作られてしまい、部下のメンタルヘルスケアが難しくなってしまいます。

部下の話を聞く時には、威圧感を与えない、話しやすい環境を作る、秘密を漏らさないことが大切になるでしょう。

適切な処置をする

部下の仕事中の様子や話を聞いてみて「うつ病かもしれない」と思った時には適切な処置が必要です。

会社に勤務医や産業医がいるなら診察してもらえますが、在籍していない場合は、人事や労務の担当に相談して然るべき処置を仰ぐといいでしょう。状況によって、精神科や心療内科への受診や休職も視野にいれなければなりません。

部下に医者への受診や休職をすすめる時に、「大丈夫です」と返答されることもあると思いますが、「会社側も従業員の健康について配慮しなければならない」という旨を理解してもらうことで、円滑に進むことが多いようです。

適切な処置が早い段階で完了すれば、治療や休職の期間も短くなりますし、重大な疾患を防ぐことにつながります。

まとめ

これまでの業務に加えて、部下のメンタルヘルスケアを行うのは大変ですが、「様子を見る」、「話を聞く」くらいであれば大きな手間にはならないので、日頃から意識的に行う癖を付けておくと部下の不調にも気付きやすくなります。

そして、不調者と思われる部下を見つけた時には様子を見るのではなく、早めに処置することで、大きなトラブルを防ぐことにもつながります。

部下のメンタルヘルスケアと聞くと難しく考える人も多いと思いますが、「見る」「聞く」「対処する」の3項目に絞っていけば効果的にメンタルヘルスケアを行うことができるでしょう。

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