離婚うつを克服するためにできること!簡単にできるセルフチェックも

うつ病は様々な要因により発症しますが、その要因の1つに離婚があります。離婚により感じるストレスは、人生で感じるストレスの中でも非常に大きいもので、離婚後にうつ病を発症してしまう人は少なくないのです。

ここでは、離婚とうつ病の関係やこころと身体に現れる症状、離婚うつを克服するための方法などを紹介します。

侮れない離婚のストレス!離婚の精神的ダメージが大きい理由は?

日本では、約17%もの人が離婚後にうつ病などのこころの病気になってしまっているともいわれています。それほどまでに、離婚は精神的ダメージの大きな出来事なのです。

実際に海外の研究では、離婚のストレスにより免疫力が低下して病気にかかりやすくなったり、注意散漫から事故に遭いやすくなったりするという報告もなされています。人生で感じる大きなストレスランキングでは、離婚によるストレスは1位の「配偶者の死」に次いでストレスの大きな出来事として位置付けられているほどです。

このように離婚で大きなストレスを感じてしまう理由には、さまざまな要因が存在します。離婚に伴う手続きの煩雑さや配偶者に対する怒り、さらに今後の生活に対する経済的不安や子供に対する不甲斐なさなど、一言で離婚といってもそこにはそう簡単に割り切ることのできない思いがたくさんあります。怒りや悲しみ、罪悪感や喪失感、不安など、多くの心情が重なり合って大きな精神的ダメージとなってしまうのです。

配偶者がうつ病になってしまったら。うつ病が離婚のきっかけになることも

ある日突然、配偶者がうつ病を発症してしまったら、うつ病が寛解するまで支え続けることはできるのでしょうか。

例えば、家族の収入を担う夫がうつ病になって仕事を休職し、最終的に退職せざるを得なくなってしまったケースがあります。最初は最後まで支えたいと思っていた妻も、収入が途絶えたことから生活ができなくなり、子供を連れて実家に帰らざるを得なくなりました。その後も別居しながら婚姻関係を続けていましたが、親族の勧めにより離婚を決意し、離婚調停により離婚という結果になっています。

配偶者がうつ病になった途端に離婚では、あまりにも冷たい人間であると思われてしまうかもしれません。特にうつ病が離婚事由の場合、ギャンブルなどによる借金やDV、不貞などがあるケースとは異なり、相手に非があるわけではないのです。

しかし、仕事を退職することによる経済的不安や自殺念慮などの心配、家族関係の悪化など、うつ病が原因で離婚をしてしまうケースは決して少なくありません。うつ病は、離婚が原因で引き起こされるだけではなく、離婚そのものの原因となることも覚えておきましょう。

こんな症状に要注意!「離婚うつ」が引き起こすこころとからだの異常

通常、離婚によって大きな精神的ダメージを受けたとしても、半年〜1年経つと次第に回復していきます。しかし、十分な時間が経っても気持ちが落ち込んだままの状態が続くと、そのままうつ病になってしまう可能性があるため注意が必要です。

離婚から1年以上経過しても気持ちが晴れず、倦怠感や不眠、食欲不振などの症状が継続しているときは、うつ病を疑って自分の状態をチェックしてみましょう。

もし上記の症状に加え、思考力や記憶力の低下、決断力や気力の低下、興味や意欲の喪失といった症状がほぼ1日中あり、この状態が2週間以上継続している場合はうつ病の可能性が非常に高くなります。このような症状により、仕事や家事などの日常生活に支障を来しているようであれば、心療内科や精神科を受診するようにしましょう。

また精神症状に加えて、動悸や口渇、息苦しさ、頭痛や腰痛、肩や首の凝りなどの身体症状が現れることもあります。うつ病を放置して症状が悪化することはあっても、症状が改善することはまずありません。自分自身の状態を冷静に見直し、悩まされている症状があればできるだけ早めに専門医を受診して適切な治療を受けることが大切です。

自分1人で抱え込むのをやめよう!「離婚うつ」の克服に大切なこと

離婚は、とてもシビアでプライベートな問題です。そのため、なかなか人に相談することができずに、自分1人で問題を抱え込んでしまいがちです。

しかし、離婚のような大きな問題を1人で抱え込んでいると、どんどん視野が狭くなっていくだけでなく、こころの傷も深くなってしまいます。誰か1人でも自分の状態を知ってくれている人がいるだけでもかなり気持ちが軽くなるので、自分の親や兄弟、信頼できる友達などがいれば相談してみましょう。

もし身近に相談できる人がいない場合は、自治体や民間の離婚相談所、NPOや自治体の離婚カウンセリングなどを利用するのも方法の1つです。ネットにも離婚に悩む人のコミュニティがありますので、匿名で相談したいという人は利用してみましょう。

このほかの離婚うつを乗り越える方法として、苛立ちや悲しいことを我慢せずに思いっきり泣いてみるというものがあります。そうすることで、こころがスッキリする場合があるのです。

また、気分が少し落ち着いて何かできそうであれば、新しいことにチャレンジしてみると前向きに物事を考えられるようになります。温泉やエステでリラックスするのもよいですし、長期旅行に行ったり習い事を始めたりするのも効果的です。

もちろん、無理して新しいことを始める必要はありません。自分の状態に合わせて「できそうだな」と思うことがあれば、焦らずひとつずつ取り組んでみるようにしましょう。

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