うつ病になった自分を受け入れるための4つのプロセス

うつ病の患者は、自分がうつ病になったという事実にショックを受けます。
「何かの間違いでは」、「うつ病は弱い人がなるもの。だから自分はうつ病じゃない」と、診断結果を否定する傾向にあります。
それゆえに、うつ病の症状で何もできなくなると、患者は激しい自己嫌悪に陥り、さらに症状は悪化します。
うつ病の治療は、患者がこうした自己嫌悪を振り払って「うつ病になった自身」を受け入れるところから始まります。
このページでは、うつ病になった自分を許し、受け入れるためのプロセスと方法を紹介していきます。

つのプロセスを踏んで受け入れていく 

うつ病の治療に大事なことは、まずは患者自身がうつ病を受け入れることです。患者自身がうつ病を受け入れないと、通院や服薬を拒むなど治療に非協力的になることがあります。
その結果、適切な治療が受けられずに症状が悪化し、患者はまた自分を責める……という悪循環に陥る恐れがあります。そうならないためには、まず患者本人がうつ病を認め、治療に積極的になる必要があります。

うつ病患者が「うつ病になった自分」を受け入れるプロセスは、大きく4つに分けることができます。

第1段階

第1段階は「うつ病になった自分が許せない、受け入れられない」といったところから始まります。
この段階の患者は「うつ病になる前の価値観」を引きずっているので、以前の自分と今の自分を比べてしまいます。その結果、「どうしてこんなこともできないのだろう」と自分を責める傾向にあります。さらに、自殺願望を抱く恐れもあります。

第2段階

第2段階では、患者が「自分にできること」、「自分が好きなこと」を考えるようになります。また、気力がないなかで自分なりのリハビリ方法も模索し始めるので、この段階は患者がうつ病と向きあおうとし始める段階といえます。

第3段階

第3段階では「人は人、自分は自分」という考え方ができるようになります。親しい人との会話では、自分がうつ病患者であることも普通に話せるようになります。また、この段階から少しずつ喜びや楽しさといった感情が戻ってきます。

第4段階

第4段階では、第1段階で見られた「以前の価値観を引きずる」といった特徴が見られなくなります。周りの目に左右されず、自分の生き方に対する自信が戻ってきます。この第4段階までいけば病気であることに卑屈にならず、無理せずに人間関係も築けるようになります。

このように患者自身がうつ病を受け入れると治療に積極的になるため、症状の回復を早めることができます。

焦っての段階行こうとするのは禁物

前述した4つのプロセスを経て、うつ病患者は自分自身の病気を少しずつ受け入れていきます。ここで注意すべきことは、「焦らないこと」です。無力感に苛まれて何もできないときに、急に自分の病気を受け入れることはできません。

「うつ病になった事実を受け入れる」ことは、うつ病の治療に不可欠です。しかし「早く病気を受け入れて、症状を回復させねば」という焦りが生まれると、上手く病気を受け入れられない自分をまた責めてしまったり、物事を前向きに考えられない自分に落胆したりします。そうなると、うつ病の症状が悪化するおそれがあります。

「自分の病気をすぐに受け入れられなくても大丈夫」、「すぐに前向きに考えられなくても大丈夫」といった気持ちをもつことが大事です。
第1段階から第4段階まで一気に行き着こうとせず、ゆっくりと順を追って病気を受け入れていくようにしましょう。

まとめ

うつ病の治療は、周囲の協力はもちろん本人の自覚も大事です。前述したように、うつ病であることが受け入れられない、もしくは早く受け入れようとして焦ることは、うつ病の症状を悪化させる恐れがあります。まずは自分のペースでゆっくりとうつ病を受け入れていき、治療に専念していきましょう。

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