うつ病による性欲減退をパートナーで理解しあい、支えあう

うつ病を発症すると、何をするにもやる気が起きない、好きだったこともできないという「抑うつ症状」が表れます。
そこから派生して表れる症状の一つが、性欲減退です。
性欲減退はさらに、男性であれば勃起不全、女性であれば膣潤滑不全(ちつじゅんかつふぜん)を伴うことがあります。
また性欲減退は、抗うつ剤の副作用として表れることもあります。
もし、この症状を抱えたままパートナーと性行為をすると、うまくいかないかもしれません。
ここでは、うつ病治療中に性行為を行う際の注意点についてご紹介します。

うつ病による性欲減退の症状を理解する

うつ病の治療中でも性行為を行うことはできますが、身体的な問題で性行為が行えない場合があります。勃起不全や膣潤滑不全が起きている場合、本人同士に性行為をする意思があっても、うまく行えない可能性があるのです。また、うつ病の初期や中期は特に、体力が常にすり減っている状態です。激しい運動は体力を消耗させ、病状を悪化させる可能性があります。

精神的な理由から、双方が後ろ向きになってしまう可能性もあります。例えば女性の場合、性行為ができても、オーガズム障害を起こしていることがあります。そうなると「相手の自信を損なってしまうかも」と女性側が後ろ向きになる可能性があります。
また、相手が性的な反応をしない、あるいは相手に性的な反応ができずに性行為ができないと、男女ともにショックを受けてしまうことが考えられます。

このようなケースは考えられますが、必ずしも性行為ができないというわけではありません。体調がよく、性行為をしたいと思えるときは、パートナーと相談して性行為を行うことができます。
上記のようなケースになってしまわないためには、うつ病患者とパートナーの2人で、その症状についてよく理解しておくことが大切です。

パートナー間で話し合い、今後の方針を決める

上記のような症状を理解し、パートナー間で性行為の方針を話し合うことが大切です。

お互いの愛情を確かめ合う方法として性行為は大切なものですが、性行為だけが唯一の方法というわけではありません。例えば、抱き合って静かに時間を過ごす、性行為はせずに肌と肌をくっつけて愛撫をし合うなどでスキンシップを図ることもできます。

ちなみに、パートナーと抱き合うなどのスキンシップはうつ病の治療に効果があります。このようなスキンシップをとることで、幸福感を司る神経伝達物質であるオキシトシンが分泌されることが分かっています。オキシトシンが分泌されると幸福感を覚え、抑うつ症状が緩和されるのです。

また、オキシトシンが多く分泌されると、セロトニンという神経伝達物質も多く分泌されるようになります。セロトニンは安堵感を司る神経伝達物質で、自律神経のバランスを整え、うつ病を回復させるといわれています。

無理に性行為をしようとして失敗してしまうより、お互いが満足できる方法を探し、うつ病を少しずつ改善させていくことが大切です。

性行為を工夫することもできる

うつ病による性欲減退の症状が表れていても、パートナーで協力して工夫することで性行為を行うことは可能です。以下に、2つの例を紹介します。

・ポリネシアンセックス

激しい運動を伴わず、性感を増す方法の一つにポリネシアンセックスがあります。ポリネシアンセックスは、事前に2人で性行為の日を決めてそれ以外はしない、性行為の前の食事は控える、1時間はただ抱き合うなどのポイントを押さえてから行います。ゆっくりと行うので、うつ病患者にとって負担になりにくく、性行為を楽しめるようになる可能性があります。

・道具を使う

例えば女性が膣潤滑不全を起こしているなら、ドラッグストアにてローションを購入し、潤滑作用を助けることができます。このように、性行為を補助する道具を使うことで、新しい楽しみ方を模索できます。

まとめ

うつ病になると、症状や抗うつ剤の副作用により性欲減退を起こす可能性があります。しかし、パートナー間で話し合い、工夫することで、性行為を行うことができます。性行為を含め、スキンシップにはうつ病改善の効果があるので、お互いを支え合いながら満足できるスキンシップを模索していきましょう。

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