うつ病とEDの深い相関性を知っておく

ここでは、うつ病とED(勃起不全)の関係についてご紹介します。
うつ病とEDの間には、高い相関性があることがわかっており、うつ病を患っている人には同時にEDである可能性が疑われます。
この関係性は、うつ病にみられる「気分の低下」、「欲求の減少」に由来すると考えられがちですが、実はそれだけではありません。
うつ病がEDを引き起こすさまざまな理由は、ほかにもあるのです。
中高齢者が中心だったED患者が近年若年層にまで広がりつつあるのも、うつ病がEDの発症原因になっていることであると考えられています。

うつ病がEDの、EDがうつ病の原因になることもある

EDの原因と考えられているものは、加齢、生活習慣、投薬、そして精神的なストレスやトラウマなどです。特に「加齢」に伴う肉体機能の低下は、男性器の機能を衰えさせてしまうため、EDと深い関わりがあります。そのためこれまで、ED患者は中高齢の男性が中心でした。
しかし近年では、若年層の男性にもEDの症状がみられるようになっています。このEDの低年齢層化の背景には、いたるところにストレスが蔓延する現代の社会性と、それによって流行し始めたうつ病が関係しているといわれています。

EDには、精神的な問題によって発症する「心因性ED」と、肉体機能の低下や損傷が原因で発症する「器質性ED」、そして薬物の効果で副作用的に発症する「薬剤性ED」の3種類があります。うつ病は、この3種類のEDのうち、すべてのタイプのEDと密接な関わりがあると考えられています。

うつ病と心因性EDの関係

うつ病の代表的な症状に、「抑うつ気分」があります。持続的に落ち込むようになり、外部の刺激に対しての反応が鈍くなるというものです。これは、強いストレスを受け続けたことで脳や神経が弱ってしまい、正常な反応をとることができなくなるために起こると考えられています。抑うつ症状によって起きづらくなる正常な反応のなかには、性的興奮も含まれます。勃起反応を起こすためのトリガーとなる「性的興奮」が起きないために、うつ病を患うとEDが引き起こされやすくなってしまうのです。

うつ病と器質性EDの関係

通常、脳が性的興奮を感じると男性器に血液が集中し、勃起します。これは脳が、勃起するように神経を通じて男性器やその周辺の細胞に指令を下しているためです。しかし、うつ病患者の場合、強いストレスによって神経が弱ってしまっていて、脳からの指令が上手く伝達されないことがあります。そのため、性的興奮を感じても男性器まで指令が行き届かず、思うように勃起することができなくなってしまうことがあるのです。

うつ病と薬剤性EDの関係

うつ病の治療のために用いられることの多いSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)のなかには、副作用として性機能に障害をもたらすことが確認されているものがあります。うつ病の治療過程において、うつ病治療薬とは長く付き合っていくことなるため、こうした副作用が起こる可能性も無視できなくなります。ただし、もちろん医師がきちんと診断をして、なるべく副作用の心配が少なくなるように処方しています。副作用が絶対に起きないというわけではありませんが、過度に心配をする必要もありません。

EDがうつ病の原因になることも

EDそのものが、うつ病の主要な原因になってしまうことはありません。しかし、EDがストレッサー(ストレスの発生原因)になることで、うつ病のリスク要因になってしまうことが考えられます。EDであるということが強いストレスになり、うつ病を引き起こしてしまうのです。

まとめ

うつ病とEDには、強い相関性があります。うつ病がEDの、EDがうつ病のリスク要因になってしまうことがあるのです。ただし、相関性があるということは、どちらかの病気を治療することがもう一方の病気の改善に効果を及ぼすということでもあります。うつ病を治療することでEDの、あるいはEDを治療することがうつ病の回復につながるかもしれません。どちらも同時に治さなければ、と焦る必要はありません。一つずつ、ゆっくり向き合っていきましょう。

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