うつ病回復期に仕事を探す際は、リハビリを意識する

うつ病の治療中、多くの人は仕事を休み、あるいは辞めて、自宅で療養することになります。
うつ病が回復する期間は数年かかることもありますが、一般的に数カ月から約1年とされています。
そうして回復が進み、活動するための気力が戻ってきたら、いよいよ仕事に復帰、あるいは、新たに仕事を探すことになります。
しかし、仕事を辞め、長期間自宅で療養して無職状態だと、どのような仕事をすればいいのか、そもそもきちんと社会復帰できるのか不安になってしまうかもしれません。ここでは、無理なく社会復帰するための仕事選びのコツをご紹介します。

最初の仕事はリハビリと考えて慎重に

うつ病治療で長い期間自宅療養をしていたなら、「仕事をする」という感覚がかなり薄れています。そのため、最初の仕事はリハビリだと考え、少しずつ慣らしていくようにしましょう。

例えば、いきなり8時間のフルタイム勤務をすると、体がついていかずにすぐ体調を崩し、うつ病が再発してしまう可能性があります。実際うつ病は再発しやすい病気だといわれており、厚生労働省によると、1度症状が治まった人の約60%が再発したとされています。そのため、最初は3~4時間の短い勤務時間の仕事から選ぶようにしましょう。

仕事を選ぶ際のポイントを押さえよう

リハビリだということを考え、できるだけ体に無理のない仕事を選ぶことが大切です。以下、3つのポイントを紹介しています。

午後から出勤のシフトを選び、出勤日数を抑える

最初は短い時間の勤務から始めたほうがいい、というのは前述のとおりです。さらに体の負担を軽減するため、午後から出勤する仕事を選ぶようにしましょう。

これは、うつ病の特徴の一つ、「日内変動」が理由です。うつ病患者の多くは、朝方に体調が悪く、夕方になると気分がいくらか楽になるという特徴を持っています。そのため、比較的気分が優れる午後から出勤すると、朝に出勤するよりも楽な気持ちで仕事に取り組むことができるのです。

また、これまでずっと休んでいたのにいきなり週5日出勤するというのも体に負担をかけます。まずは週3日から始め、大丈夫そうならシフトを増やしていく、といったように徐々に慣らしていきましょう。

うつ病を理解してくれる、あるいは気にしない職場を探す

仕事を探して面接を受ける際には、うつ病の治療で長期間療養していたことを話しておきましょう。「うつ病であることを告白するとなかなか採用してもらえないのではないか」と不安になるかもしれませんが、近年はうつ病への理解が進み、考慮してくれる職場も増えています。うつ病のことを話さず、隠したまま仕事をすると、体調を崩して休みをもらうときなどに誤解やすれ違いが生じる可能性があります。

具体的には、身内や知人の仕事を手伝うという方法があります。うつ病のことを理解してくれている人であればフォローをしてくれるので、仕事に慣れやすいといえます。

知人のツテがないのであれば、日雇いのような人の入れ替わりの激しい職場を選択するというのも一つの手です。日ごとに人が入れ替わるので、誰も他人のことを深く詮索しませんし、調子が悪くなって急に休んでも迷惑をかけることが比較的軽くてすみます。その際も、派遣会社には事情を話しておくほうがスムーズです。

よほど好き、という以外は接客業は避ける

ショップの店員や飲食店のホールスタッフ、スーパーのレジ打ちなど、人と接する仕事はうつ病からのリハビリにあまり向きません。知らない人と接し、その人のペースに合わせて仕事をしなければならないという負担がストレスのもとになるからです。
しかし、以前に接客業の仕事をしていてその仕事が好きだった、といった人であればその限りではありません。大切なのは、自分が嫌だと思わないか、楽しいと思えるかです。

まとめ

以上のポイントを考慮し、無理なくできそうな仕事を探してみましょう。そうして少しずつ体を仕事に慣らしていくと、生活のリズムが整い、物事をプラス思考で考えられるようになります。このように段階的に仕事ができるようになれば、うつ病を再発させることなく、社会復帰を成功させることができます。

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