うつ病の症状を上手に医師に伝えるには?

うつ病の症状を伝えることに苦労したことはないでしょうか?うまく伝わらずに、状況を勘違いされたり、軽くみられたりして不愉快な思いをしたことがあるかもしれません。治療をスムーズに受けるためにも、医師へ上手に症状を伝えることは大切です。今回は、うつ病になったとき、医師へ上手に症状を伝える方法について紹介しています。

具体的に症状を伝えることで治療がスムーズになる

うつ病の症状とはさまざまで、特に精神的な症状が強い場合には、なかなか他人に症状を伝えにくいことが考えられます。身体的症状であれば、血液検査や血圧測定など数値として現れるものもあり、医師は重症度を判断する目安になりやすい傾向です。伝えたい症状が痛みであったとしても、「眠れないほど痛いのか」「薬を飲まなくても我慢はできるのか」などと言い表すことができます。さらに、まったく痛みのない状態を0として10段階の数値で表現することも可能です。

一方で、精神的な症状というものは表現しにくいものです。「気分が落ち込む」という症状の1つをとって考えても、人によって程度も違います。「どのようにして気分の落ち込みが起こるのか」は伝えにくい症状といえます。「集中力の低下」と一言でいっても、その程度によっては生活にどれくらいの支障が出ているのかわかりにくいものです。

うつ病の治療の基本は療養と薬です。きちんと症状が伝わらないと、状況を勘違いされて、治療がスムーズに進まないこともあります。なかには、症状が悪化したり、再発したりすることもあるでしょう。「医師だからすべて自分のことをわかってもらえる」という考え方も間違いです。「何に困っているのか」が的確に伝わらなければ、納得のいく治療につながりません。できるだけ、的確に症状を伝えるということは、うつ病の治療をスムーズにするためにも大切なことなのです。

 

うつ病の簡易テストの利用

できるだけ的確に症状を伝えたいと思っても、うつ病を患っていては、頭もいつものように動いてくれずに苦しいものです。そんなときに、利用したいのが簡易のうつ病の心理テストです。医療機関によっては取り入れているところもあります。インターネットでも簡単にうつ病のテストを受けることができるので、その結果をプリントアウトして診察に持参するのも一つの方法です。

多くの心理テストがうつ病の診断基準をもとに作られたり、研究者が開発したりしています。うつ病の診断基準はたくさんあり、非常にややこしいものです。しかし、心理テストでは、ほとんどが一つの質問に対して答えを選択できるようになっています。うつ病の症状によって集中力や判断力が低下していると感じる方でも、比較的に取り組みやすく工夫されているのです。所要時間も5~10分程度と比較的に短いものが多いですから、自分で答えやすいものを利用してみるのも良いでしょう。

 

症状をリストにして書き出してみる

うつ病の症状といっても1つとは限りません。一体、どの症状を医師に伝えたらいいのか迷う人もいるでしょう。そのようなときには考えられる症状をすべて書き出してみることをおすすめします。そして、「一番自分が困っていることは何か」を考えてみてください。医師には、一番困っている症状を中心に伝えるようにします。「仕事に行けないのが一番つらいのか」「夜に眠れないがつらいのか」「食べられないことなのか」など内容さまざまです。つらい症状は、より具体的に伝えるようにしましょう。

具体的に伝えるために、次の4つのことについて考えながら、メモをしておくと医師へ伝えやすくなることが期待できます。

1つ目は、症状が出始めた時期についてです。症状が出始めてから何日程度経過しているのかを掘り下げてみましょう。

2つ目は、症状の進捗状況です。「どんどん悪化しているのか」「変わらないのか」「少しずつ軽快しているか」です。日によって違いが大きいのであれば、そのように伝えましょう。

3つ目は、症状が出るきっかけがあったかどうかです。栄転や御祝いごとなど良い出来事であっても、環境の変化があったのであれば、伝えておきます。

4つ目は、その症状によって生活に支障があるかないかです。仕事や家事、社会生活、人間関係などに問題がある場合は必ず伝えるようにしましょう。

 

可能であれば身近な人に付き添いを頼もう

医師にうつ病の症状を伝えようと思っても、伝えたいことがたくさんあると、どの症状をどれくらい具体的に伝えればよいか迷うものです。すべての症状を書き出し、よりつらい症状のものをより具体的に伝えるようにしてください。症状について具体的に伝えるだけでなく、出始めてから「どれくらいの月日が経っているのか」「悪化しているのか」「きっかけはあったのか」について考えてみると伝えやすいでしょう。そして、生活に支障が出ているときには、「具体的にどんな支障がでているのか」についても必ず伝えるようにします。簡易の心理テストの結果を持参するのも方法です。

そして、可能であれば、同居している家族や友人に付き添ってもらうようにしてください。患者自身が感じている主観的な情報に加えて、身近な人が患者をみて感じている客観的な情報が医師に伝わります。そのため、身近な人に付き添ってもらうことは診断をするうえで役に立つでしょう。うつ病の治療に大切な内服薬の調整には正しい診断が欠かせません。そのためには症状を的確に判断してもらうことが大切になってきます。

 

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