うつ病の診断書にはどんな効力があるの?うつ病で休職するときのチェックポイントとは

うつ病を発症した人のなかには、医師から診断書を発行されることもあるでしょう。医師が診断することで発行されるうつ病の診断書には、さまざまな効力があります。心身ともに休養するためにも、診断書の効力を理解したうえで早めに企業へ提出するようにしましょう。

この記事では、うつ病の診断書の効力とうつ病で休職するときのチェックポイントについて紹介します。

診断書には公的な効力がある

うつ病の診断書は、医師が医学的な見地によって発行する公的な書類です。そのため、医師が診断書を発行し休職が必要と判断した場合には、企業側は速やかに応じる必要があります。つまり、企業側の都合で、うつ病の症状がある社員を強制的に出社させることはできません。しかし、企業によっては、うつ病による休業制度が制定されていないケースもあります。休業制度が制定されていない企業でも、うつ病の診断を受けた社員に対しては策を講じる必要はあるでしょう。

休職期間を終えるまでに復職できる状態になっていなければ、企業によっては退職を余儀なくされるケースもあるため注意が必要です。そのため、どのような休職制度が制定されているかはあらかじめ確認しておくようにしましょう。

また、うつ病を発症して休職する際にも、有給休暇を使用できるかは企業によって異なります。公的な支援を求める際にも、医師による診断書は必要になります。

診断書に書かれている内容

うつ病の診断書には、診断された病名と治療中である旨が記載されています。

うつ病で軽度の場合には「うつ状態」と記載され、うつ状態が2週間ほど持続するとうつ病と診断されることが特徴的です。さらに、初診年月日や医師が必要と判断した場合には、休養期間なども明記されています。診断名や休養期間などは基本的に医師の診断に基づきますが、本人の意向が反映されることもあります。自立支援医療を申請するために診断書を発行する際には、治療方針や治療内容なども明記されます。そのため、自立支援医療を申請する際には、主治医にその旨を伝えたうえで診断書を発行してもらいましょう。

つまり、主治医の許可がなければ、自己負担額が軽減できる自立支援医療は利用できません。業務が多忙な企業などに勤めている場合には、業務の調整を行ってもらえるよう医師の意見が記載されるケースもあります。休養期間を経てうつ病が軽快すれば、復職可能となる旨の診断書が発行されます。復職可能の旨が記載された診断書が発行されたら、企業へ連絡をとるようにしましょう。

さらに、精神科の病名は、治療段階で病状に応じて変更になることもあります。

人事総務が診断書を受け取った後の流れ

会社の人事総務の人は、うつ病の診断書を社員から受け取った際のマニュアルをあらかじめ決めておきましょう。

社員が休職となる場合には、休職事由や休職期間などを確認しておく必要があります。休職中の賃金や社会保険料の負担についても、未然にトラブルを防ぐためにも就業規則の規定を明らかにすることが大切です。また、社員が休職期間に入ってしまうと、なかなか連絡がとれなくなってしまうケースもあります。そのため、復職時期や休職中の連絡方法も、休職期間に入る前に必ず確認しておくようにしましょう。多くの企業では、社員の休職期間は勤続年数に応じて決定しています。

復職する際にも診断書の提出を求めることが規定で定められている場合には、休職前に社員に伝えるようにしましょう。さらに、社員がうつ病で休職することになったとしても、正当な理由なく企業側が解雇することはできません。不当に社員を解雇した企業のなかには、損害賠償を請求された事例もあります。

診断書を受け取った後はどうすれば良い?

自身が休職するためにうつ病の診断書を受け取った場合には、企業の休職制度を確認することが大切です。休職制度はそれぞれの企業が自主的に決定しているものであるため、休養期間などにばらつきがあるケースもあります。休職中に定期的に連絡することを求められるケースもあるため、連絡方法についても確認しておくことが重要です。

休職申請の手続き方法を理解したうえで、診断書を提出しましょう。なかには、うつ病の休職期間中に旅行へ出かけたくなる人もいるでしょう。休職期間中に旅行に出たとしても、懲罰があることはほとんどありません。しかし、1週間ほどの長期旅行に出ていたことが明るみに出れば、企業から事情聴取されるケースもあります。

傷病手当金の不正受給とみなされた場合には、懲戒処分となることもあるため注意が必要です。そのため、休職期間中は、あくまで病気を治療するための期間と心得て、静養して過ごすように心がけましょう。心と体に負担が加わるほど、うつ病の回復は遅くなることが特徴です。

うつ病の診断書が発行されたら休養に専念しよう

うつ病の診断書は、自身の心身の安全を守ってくれる大切な書類です。診断書が発行されたときには、必ず内容を自身で確認するようにしましょう。企業へ診断書を提出する際にも、企業の規定で定められている休養期間について確認する必要があります。

休養期間に入ったら、静かな環境で心と体を休めることが第一です。そのためにも、診断書は速やかに企業へ提出するよう心がけましょう。

関連記事

おすすめ記事