冬に季節性感情障害が発症しやすいのはどうして?

冬は寒いですから、どうしても内にこもってしまう傾向があるかもしれません。「寒いから家から出たくない」とコートに身を隠すように、心のすべてを内側に閉ざしてしまいがちです。そんな冬にうつ病のひとつ「季節性感情障害」を発症するという人が少なくありません。ウィンターブルーともよばれていますが、どうして冬になるとうつ病を発症してしまうのでしょうか?ウィンターブルーの原因と対策についてご紹介いたします。

季節性感情障害のひとつ、ウィンターブルーとは?

季節性感情障害とは英語でSeasonal Affective Disorderとよばれることから、その頭文字をとってSADといわれます。季節の変わり目に体調を崩した経験のある人も少なくないのではないでしょうか?季節性感情障害ではそういった「季節の変わり目に感情の落ち込みを感じる」といった抑うつ症状があらわれるのです。主に夏や冬への移行時に起こり、それぞれ冬季うつ病、夏季うつ病とよばれることもあります。

なかでも冬季うつ病はウィンターブルーともいわれ11~12月といった冬の始まりに発症します。特に思い当たるストレスがあるわけでもないのに、やる気が起こらなかったりイライラしたりすることが特徴です。さらに落ち込む期間が長くなるといった、うつ病の症状があらわれます。

また、そういったうつ病の症状に加えて過眠や食欲増強といった症状があらわれることもウィンターブルーの特徴です。寒くなるとなかなか体温があがらないので夏に比べて布団やベッドで過ごす時間が伸びてしまうことは考えられます。しかし顕著に睡眠時間が増えるときには注意が必要です。それらの症状は決まって冬が終わる3~4月には落ち着くといったこともウィンターブルーの特徴といえます。うつ病は男性より女性に多いことで知られていますが、ウィンターブルーは、さらに女性に多く目立つという傾向も認められています。

季節性感情障害はどうして冬に発症しやすいの?

季節性感情障害のひとつウィンターブルーはどうして発症するのでしょうか?その明確な原因は不明ですが、冬になり日光照射時間が少なくなることが関係していると考えられています。北ヨーロッパの国、スウェーデンやフィンランドなどは冬の日照時間が特別に短いことで有名ですが、うつ病の発症率も通常よりも高いことで知られています。

日照時間が少なくなることで体内時計が狂ってしまい、正常にホルモンが分泌されなくなってしまいがちです。それらがウィンターブルーの発症に関係しているといわれています。なかでもセロトニンというホルモンが大きく関係している点も見逃せません。セロトニンとは幸せホルモンともよばれていて感情を落ち着ける作用があります。セロトニンがしっかり分泌されることで夜間のメラトニンの生成もスムーズに行われます。メラトニンは入眠を促し睡眠の質を高める働きがあるのです。

ウィンターブルーは冬になり日照時間が少なくなることでセロトニンやメラトニンといったホルモンの分泌が不足してしまうことが発症につながっている可能性があります。実際に高照度光療法といい、専用装置によって照度の高い光にあたる治療法が開発されているのです。

ウィンターブルーに対する対策とは?

季節性感情障害のひとつウィンターブルーの一番の対策は、できるだけ太陽の光にあたることです。人間に備わっている体内時計とは実際の太陽のリズムとは誤差があるといわれていて太陽にあたることで毎日リセットされて正確に保たれるとされています。そうしてセロトニンの分泌が促され、夜間にはメラトニンの分泌にもつながるというわけです。寒いからと部屋に閉じこもっているのではなく外に出て太陽の光にあたることは日照時間の少ない冬は特に重要なことです。日光の出ている時間を無駄にしないためには太陽のリズムに合わせて早寝早起きをすることをおすすめします。

セロトニンの分泌には適度な運動も効果的だといわれています。激しい運動をする必要はなくウォーキングやスイミング、サイクリングなど自分のできる範囲の運動で十分です。仕事が忙しいのであれば、少し早起きをして1駅歩いて出勤することもひとつの方法といえます。続けられる運動を習慣にすると良いでしょう。

セロトニンの原料となる物質はトリプトファンといい、食事から摂取しなければいけません。トリプトファンは魚や大豆製品、乳製品に多く含まれています。しかしセロトニンの原料となるトリプトファンだけを摂取すればよいというわけではありません。セロトニンの生成にはビタミンなど他の栄養素も必要です。栄養のバランスをとれた食事を心がけることが大切といえます。

日照時間が少なくなる冬こそ外出をしてウィンターブルーを予防しよう!

秋の終わりごろになると落ち込んでしまったり、やる気が出なくなったりする傾向がある人は、季節性感情障害の可能性があるかもしれません。ウィンターブルーともよばれて、冬になり日照時間が少なくなることが原因ともいわれています。体内時計が狂うことでホルモンのバランスが崩れてしまうのです。夏の日差しの強さがやわらいできたら、積極的に外出することをおすすめします。適度な運動をすることがおすすめです。ホルモンの分泌を促し、夜間にはよく眠れるようになるでしょう。食欲の秋ですが、栄養のバランスを考えて食事をすることを忘れないでください。

 

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