油断大敵!?うつ病の再発を防ぐためのポイント

うつ病は再発しやすい病気としてもよく知られています。風邪のように1週間休めば治ってくれる病気とは異なり発症すると治癒するまでに時間がかかることも考えられます。そのため生活への影響力が大きい病気のひとつです。したがって、うつ病を発症した場合、再発予防について考えることは非常に重要なことでもあります。今回はうつ病の再発を繰り返さないために、押さえておきたいポイントを紹介します。

 

自分を振り返って、自分を知ろう

うつ病の原因はひとつではないとされ、さまざまな要因が複雑にからみあって発症すると考えられています。

うつ病の症状が落ち着いてきたころに、「どうして自分はうつ病をわずらうことになったのか」を、自分なりに見つめ直してみることは、再発を防止するためにも大切なことだと考えられています。うつ病を引き起こす要因のひとつとしてよく知られているのが「ストレス」です。自分にどのようなシーンでストレスがかかっていたのか思い出してみましょう。「どのようにストレスを解消していたのか」または、「解消していなかったのか」などを考えてみます。同じようなストレスを感じることがあるとうつ病を再発する恐れがあるということですから大事なポイントです。

ほかにも、「生活習慣」を見直してみることも大切です。仕事が忙しいことで、「睡眠時間を削っていなかったか」「食事は規則正しく取れていたか」「アルコールやタバコなどの嗜好品の取り過ぎはなかったか」などについて考えてみましょう。さらに、「個人の性格」や「モノの考え方」も、うつ病の発症に大きく関係すると考えられています。自分自身を客観的に観察するのは簡単ではありません。専門家のサポートを得る機会があるときには積極的に関わってみることをおすすめします。

 

思考の癖や視点を改めるためのポイント

同じできごとを経験しても、人の捉え方はさまざまです。特に人はストレスを感じていると物事を悲観的にまたは否定的に考えてしまう傾向にあるといいます。極端なモノの考え方はうつ病の要因になりやすいため、柔軟に考えることが大切です。以下の点に気をつけてみましょう。

・グレーゾーンも認めよう
うつ病を発症する人に、物事を「白と黒」「善か悪」「0点か100点」という視点だけで判断する人が多くいます。まずは、自分を含めて人間は完全、完璧ではないことを理解しましょう。人生にはアクシデントがつきものですし、人はどんなに優秀であっても間違いを犯す生き物です。完璧を求めるのではなく、「7~8割の達成でOKとする考え方」や、白と黒だけで判断するのではなく、「グレーの部分も認める」ようにしましょう。

・ときに自分をほめよう
うつ病になりやすい人のなかに自分を過小評価する人がいます。だれしも長所と短所があるものですが自分の短所にばかり目を向けたり、短所を大げさに考えたりすることはよくありません。何かうまくいったことがあれば、きちんと自分を評価して、自分をほめるように心がけましょう。

・考えても答えがでないことは時間に任せよう
うつ病患者には必要以上に物事を深く考えすぎてしまう人もいます。「受けた検査の結果がよくないかも」「受けた試験に受かったか」「誰かに嫌われていないか」などは、今考えたり心配したりしたところで、結果は変わりませんし答えもでません。まずは、考えても解決の仕方がないことを理解します。そして、考えないようにするための工夫、他のことに熱中したり、友人とおしゃべりしたりする時間をもてるようにしましょう。

うつ病の治療薬について知っておきたいこと

うつ病の治療の中心となるのは薬物療法です。薬というと解熱剤や痛み止めのように数時間で効いてくるというイメージがあるかもしれません。

しかしうつ病に用いられる薬は比較的にゆっくりと効いてくるのが特徴です。早くても1週間、遅ければ3週間程度かかります。したがって、薬の内服を始めてすぐに薬が効かないからと医師に薬の変更を求めるのはよくありません。少なくとも2週間、できれば3週間は効果がないか、焦らずに待ちたいものです。

また、うつ病の薬を増量したり、減量したりするときには少量ずつ行うのが原則です。

さらに気分が良くなっても、半年から1年半程度は薬の内服を続けることが再発の予防には効果的だとされています。個人の状況によって、内服薬の量や継続期間は異なりますから、不安なことは主治医とよく相談するようにします。

気分が良くなったからと、勝手に薬をやめたり通院をやめたりしては再発の確率が高まります。疑問に思うことは、きちんと主治医に話を聞き、納得のいくまで質問しましょう。指示通りに薬の内服を続けることは再発防止に大切なことです。

 

うつ病の再発を予防することは治療の一環

うつ病の再発率は高く、どうしたら再発を抑えられるかはうつ病治療のポイントでもあります。

できるだけ早期に治療を開始することはいうまでもありませんが、症状が落ち着いてきたら、自分がうつ病を発症する要因となったものを見つめ直すことをおすすめします。

また、自分自身の思考パターンの癖を知り、柔軟に対応できるようにしましょう。性格を変えることは難しいですがモノの見方は変えることができます。

そして、なにより医師ときちんとコミュニケーションをとり内服薬を必要な時期だけきちんと飲み続けることが重要です。

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