社員に対して行うメンタルヘルスケアとは?社内環境を見直すためにすること

厚生労働省は、「職場におけるメンタルヘルス対策検討会」の報告を発表しました。それによると、2020年までに「各職場で100%メンタルヘルスに対応できるようにすること」を目標のひとつに掲げています。

すべての職場で社員のメンタルヘルスに留意し、問題があれば対応しなければならないということです。しかし、一体何から手をつけたら良いか、悩んでいる会社も多いのではないでしょうか。具体的に会社としてできることは何か?何から始めるべきか?考えてみましょう。

 

まずはメンタルヘルスケアの担当者を決めよう

会社としてメンタルヘルスに取り組むからには、チームを作り、リーダーとなる人を立てる必要があります。担当者はまず、情報の収集をしっかり行い、会社が何をする必要があるのかを的確に把握しておかなければいけません。国や地域の取り組みについても情報を集めて、連携するところはしっかり連携をしたり、ときには利用できる補助金などの制度があればそれらを活用したりすることで、会社の取り組みがよりスムーズにいくこともあります。

会社のメンタルヘルスに対する取り組みは、日本での自殺者が多いことを懸念して、厚生労働省を中心に始まった新しい取り組みです。こうすれば良い!こうするべき!といったモデルが存在するわけではありません。多くの会社が手探りで始めているのが現状です。

したがって、まずはメンタルヘルスに対する取り組みを行う担当者を決め、しっかり情報収集を行うところから始めなければいけません。大事な情報やメンタルヘルスに対する知識を社内で共有できるような仕組みを作り、社員のメンタルヘルスケアに対する関心を高めたり正しい知識を浸透させたり、各部門ともしっかり情報交換を行っていくことが大切でしょう。

 

社内環境を見直す際のポイント

会社側がストレス要因となる社内環境を見直すことは、メンタルヘルスの問題をできるだけ事前に防ぐために重要なことと考えられます。しかし、「社内環境」と一言でいっても、騒音や照明、部屋の温度、仕事の質や量、時間外労働、人間関係など、考えられることはとても幅が広いです。

厚生労働省が5年ごとに行う「労働者健康状況調査」によると、ストレスの要因となりうる一番の原因は「人間関係」ということです。会社側は、まず社員に対してストレスチェックを行い、状況を把握することから始めなければいけません。

ひとつの会社にあてはまる方法が別の会社に対しても有効であるとは限りません。会社によりその特徴が違ってきますから、重視するべきポイントも変わってくるのが当然です。主に、以下のようなことを参考にして、社内環境の見直しを行うといいでしょう。

・必要な情報が全ての人に平等に伝わり、仕事が一部の人に、または一部の部署に集中していないか
・社員が仕事に達成感をもってやっているか
・行き過ぎた残業の有無、きちんと休養や休暇がとれているか
・個人の状況に合わせて(育児や介護など)、勤務時間や仕事内容が調整できているか
・仕事を遂行するにあたり、適切な環境が保たれ、安全面での考慮がなされているか
・仕事の内容が反復作業や単純作業に偏って、ストレスを生じていないか
・休憩室やトイレが清潔に保たれ、職場の身の回りの環境が快適に整っているか
・会社内でのチームワークがしっかりしていて、上下や横の関係のコミュニケーションに問題がないか
・社員がメンタルヘルスについての十分な知識をもち、問題が生じたときや相談したいときに、適切な環境が整っているか

 

改善策について考えよう

社内環境を改善する方法についてはさまざま考えられます。メンタルヘルスケア担当者から会社へ直接働きかけることで実現したり外部の専門家にアドバイスをもらったり、会社の大きさや経営状況などによって、その方法は大きく変わってくることでしょう。

社内環境の改善について考えると、「問題点を明らかにしてその対策を講じる」ということを思い浮かべる人が多いかもしれません。もちろん、職場の問題点を把握して、それを解決するために働きかけを行うことは重要ですし、重要な改善策のひとつです。

しかし、それと同じように重要だと考えられていることがあります。それは、職場の強みについても把握をすることです。各自が職場の強みをきちんと認識をすることで、さらなる工夫が生まれたり細かい改善がなされたり、強いては社員間でのコミュニケーションが行われるので、社内で一体感が生まれることにも期待ができます。

 

社内環境の問題点と同時に強みも把握する

メンタルヘルスケアに取り組む会社がどんどん増えていますが、これまでにない取り組みですから、どの会社も試行錯誤している状況です。

まずはメンタルヘルスケアの担当者を決めて、しっかり情報収集を行うことから始めましょう。社員のストレス要因を減らすにあたっては、社内環境を見直す必要がありますが、会社の特徴が違えば見直すポイントも大きく変わってきます。

社員のストレスチェックを参考にしながら検討してみましょう。また、問題点にだけ注目するのではなく、会社の強みについても認識を深めることで、社内がより活発になることに期待できます。社員ひとりひとりがいきいきと仕事に取り組めるように、会社はできるところから取り組んでいきましょう。 

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