発見されづらいギャンブル依存症によるうつ病

ギャンブル依存症は、アルコール依存症や薬物依存症と同様に、精神疾患として認められつつあります。
それは、ギャンブル依存症の患者に脳機能の著しい低下など、特徴的な症状がみられるためです。
ギャンブル依存症は進行すると、うつ病を招くリスクが高まるといわれています。
ギャンブル依存症からくるうつ病には、通常のうつ病と異なる点があり、通常通りの治療では効果がないとされています。
では、どのように治療を進めていけばいいのでしょうか。

 

ギャンブル依存症うつ病を招く理由

日本国内でギャンブル依存症の可能性のある人は、536万人もいるといわれています。この調査結果は、厚生労働省の調査によって明らかになったものであり、その実情が問題となっています。それだけ、ギャンブル依存症は身近なものなのです。

ギャンブル依存症になってしまうと、金銭の有無などに関わらず、ギャンブルにのめり込むようになります。しかし、ギャンブルは安定して勝てるものではないため、負けの回数が増えていくたびにストレスが蓄積されます。また、経済的な不安、将来的な不安なども感じるようになるといわれています。

人間の脳は過度のストレスがかかると、自律神経が耐えられなくなり、乱れが生じます。そうすると脳機能が低下して神経伝達物質の分泌にも影響を与え、うつ病を発症してしまうといわれています。つまり、ギャンブル依存症の患者は、うつ病になりやすいのです。
また、ギャンブルを好む人は伝達物質「ノルアドレナリン」の値が高く、それがうつ病を発症させる要因になるのではないかとも考えられています。

ギャンブル依存症からくるうつ病の特徴

通常のうつ病を発症した場合とギャンブル依存症からうつ病を発症した場合とでは、異なる特徴がみられます。例えば、通常のうつ病患者は意欲的に活動することが難しく、自分の好きなこともできなくなる場合がほとんどです。しかし、ギャンブル依存症からうつ病を発症した患者は、ギャンブルに関しては意欲的に活動できます。これは、ギャンブルをしなければならない、という強迫観念からくるものであり、本人の資質の問題ではありません。

そういった特徴がみられる点から、うつ病を発症していると周囲に気付かれにくくなります。そうして、治療が遅れると、自殺まで決意してしまう人もいます。自身や周囲の人がギャンブルにのめり込んでいるようであれば、ギャンブル依存症もうつ病も早めに治療する必要があります。

ギャンブル依存症とうつ病は平行して治療をする

ギャンブル依存症によるうつ病を治療する際は、いくつか注意しなければならないことがあります。まず、治療の進め方です。

ギャンブル依存症によるうつ病の場合、どちらかでなく、並行して治療を進めるのが望ましいとされています。うつ病の治療を優先したとしても、再度ギャンブルにのめり込めば再発する恐れがあります。逆に、ギャンブル依存症の治療を優先すると、うつ病が悪化してしまい、その後の人生にまで大きな影響を及ぼす恐れがあります。根本的な解決を目指すには、どちらの治療も必要となります。

また、治療費についても注意しなければなりません。ギャンブル依存症の患者は、手元にお金があるとギャンブルにつぎ込んでしまう傾向にあります。そのため、治療費は患者以外が管理するのが望ましいといえます。なるべくは、病院まで付き添って治療費の支払いまで周囲の人が面倒をみましょう。

しっかりと治療を続ければ、ギャンブル依存症もうつ病も改善されていくはずです。そのためには、周囲の人の協力が必要不可欠なのです。

まとめ

ギャンブル依存症によるうつ病は、通常のうつ病とは違う点もあり、見分けがつきにくいという特徴があります。もし、自身や周囲の人がギャンブルにのめり込んでいたら、早めに病院での治療を始めましょう。

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