休職と復職のサポート役・産業医について知る

うつ病を発症したら、休職期間を利用してゆっくり休養することが大切です。
休職期間が明けて十分に回復すると、希望する場合はいよいよ復職という流れになります。
この休職・復職の流れには「産業医」が大きく関わっています。

産業医は、企業におけるうつ病患者の相談・面談の他、体調不良者への面談、社員を劣悪な労働環境から守るための業務改善など、多岐に渡る活動をおこなっています。
今回は、こうした産業医の役割やうつ病患者をどうサポートしてくれるのか、という点を解説していきます。

社員の健康相談休職復職面談を行う

産業医とは、簡潔に述べると「企業専属の医師」のことです。さらに具体的にいえば、労働者が快適な労働環境で、そして健康な体で働けるように、専門的な観点からアドバイスや指導をする立場にある医師のことです。
最近ではうつ病を代表とする精神疾患が一般的にも知られるようになったため、産業医はメンタルヘルスに関わる医師としても活躍するようになりました。そのためうつ病により休職する際、そして復職する際の面談を担当する立場でもあるのです。

休職・復職の準備と産業医の仕事

うつ病で休職する際は、まず通院している病院の主治医から診断書を受け取る必要があります。診断書を受け取ったら、会社に現時点での病状と医師からの診断内容を報告します。その後、産業医との面談の場に診断書を持参して書類による手続きを終われば、休職期間に入ることになります。

休職するにあたっての産業医との面談は、
「現時点での体調」
「復職するならいつぐらいか(おおまかな予定だけでも、見通しがついていなくても可)」
「主治医からはどういわれているか」
などに焦点が当てられます。これらの質問には、正直に自分の現状や気持ちを話しておくのがベストです。うつ病の休職期間は一般的に3カ月から半年程度ですが、病状によっては期間が延びることがあります。

復職の面談の前に確認しておきたいこと

休職期間が明けたら、復職希望者の場合は復職の面談を産業医とおこないます。スムーズに復職するために大切なことは、まず「心身がしっかり回復しているか」という点です。中途半端な状態で復職をしてしまうと症状が再発してしまい、欠勤や休職を繰り返すことになってしまいます。それを防ぐためにも、産業医との面談の前にまずは患者本人が自身の状態をよく見極めることが大切です。

産業医との面談では、主に、
「体調は十分に回復しているか」
「どうして体調が悪くなったのか、その原因を自分なりに理解できているか」
「復職後のストレスにしっかり対応できるか」
といった点に焦点が当てられます。そのため、体調がしっかり回復していることや原因の把握、ストレスへの対応をしっかり伝えることが大切です。

復職前の面談予想される質問

復職前に行う産業医との面談で予想される質問の例としては、「なぜ体調を崩したのか」という質問が挙げられます。この質問では、前述した「患者自身がしっかりと原因の分析をできているか」という点がみられています。その原因を説明できれば、「自分を客観視できるようになっている」と判断されます。

次に、「職場復帰した際、どの程度の業務がこなせるか」という質問もされます。うつ病になると集中力や判断力、記憶力が著しく衰えるため、業務に必要な機能がどれほど回復したかをみられます。

また、現在服用している薬について質問される場合もあります。この質問では、服用している薬の副作用を患者自身が把握しているか、という点がみられます。どのような薬をどれだけの量服用しているのか具体的に答えるのはもちろん、お薬手帳なども産業医の具体的な判断材料になります。

このように、産業医との面談では様々なポイントから「復職が可能かどうか」が判断されます。慎重かつ細かく質問をしていくことで、患者の体調や精神状態を分析しながら、適切な判断を下していきます。

まとめ

産業医の役割は多岐に渡ります。業務改善から健康指導の役割はもちろん、うつ病という複雑な精神疾患の患者に寄り添い、会社と患者を繋ぐ重要な役割も持っているのです。

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