うつ病と間違われやすい病気2:パニック障害

パニック障害はうつ病と同じく、伝達物質の乱れによって引き起こされると考えられている精神疾患です。
抑うつ症状が見受けられ、うつ病と間違われることもあります。
治療方法も似通っているものの、アプローチ方法は異なるため、適切な治療を受けなければ症状が改善しない可能性があります。
うつ病と間違えないためには、正しい知識を理解しておくことが重要です。
このページでは、パニック障害の特徴、うつ病との関係などについて紹介していきます。

パニック発作と予期不安

パニック障害の特徴として、まず挙げられるのが「パニック発作」です。何の前触れもなく激しい動悸や息切れ、ふるえなどが表れ、「このまま死んでしまうのではないか」と不安に駆られます。この発作自体は、すぐに収まりますし、命の危険もありません。しかし、その後の生活に大きな影響を及ぼします。

一度発作を経験すると、再び発作が起きるのではないかと不安になり、抑うつ症状が表れることがあります。これが「予期不安」という症状であり、うつ病と間違われる原因でもあります。パニック発作を経験した人にしかわからない不安であり、他人から理解してもらえないこともあります。そのため、パニック発作よりも予期不安の方が辛いという患者もいます。

以前と同じような場所、場面で再び発作が起きるのではないかと不安になることを「広場恐怖」といいます。特に密室で逃げ場がない場所(電車やエレベーターなど)では、広場恐怖が顕著に表れ、その不安から外出できなくなる人もいます。会社を辞めたり、学校に行けなくなったりする人も多く、社会生活にも大きく影響します。

パニック障害を発症する明確なメカニズムについては判明していないものの、伝達物質と関係があることが疑われています。特に不安を和らげるセロトニンの不足が原因として考えられており、原因究明のため、研究が進められています。

うつ病とパニック発作は併発しやすい

原因が似通っているため、パニック障害とうつ病は併発しやすいといわれています。うつ病になった後にパニック障害になった人、パニック障害になった後にうつ病になった人も多くいます。

先にパニック障害になった後にうつ病を発症した場合、二次的うつと呼ばれます。この場合、パニック障害の治療にも前向きになれるよう、先にうつ病を治療するのが一般的です。

薬物療法と心理療法

パニック障害の治療には、薬物療法と心理療法が並行して行われます。抗うつ薬を服用してセロトニンの量を増やしたり、抗不安薬で不安を和らげたりします。

同時に心理療法によって、負担を軽減する考え方やリラックスする術を身に付けていきます。パニック障害はこれらの治療法によって、完治したり、軽減したりしたという人も多くいます。

まとめ

パニック障害の主な症状は、パニック発作と、その発作が再び出ること恐れて抑うつ症状が表れる予期不安です。予期不安から外出ができなくなり、学校や職場に通えなくなるケースもよくあります。この予期不安の状態がうつ病の症状とよく似ていることから、うつ病とパニック障害は間違われやすいのです。

また、パニック障害とうつ病は併発しやすく、うつ病発症後にパニック障害になった人、またその逆のパターンもあります。その場合は、うつ病の治療を先に行うのが一般的です。いずれの場合も、投薬とカウンセリングによって治療を行います。

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