うつ病ライブラリーDEPRESSION LIBRARY

うつ病の症状

精神症状・身体症状という
二つの面から、
うつ病の症状について
解説します。

意欲について

うつ病の典型的な症状の一つに、意欲の低下があります。
何をするのも億劫に感じる、集中力がなくなり、何をしてもおもしろく感じられないといった症状です。
仕事や勉強、家事などのやる気を失うだけではなく、人と会ったり話したりするのが面倒になり、趣味や好きなことにもやる気が起きなくなるのがうつ病の特徴です。
今まで当たり前にできていたことが苦痛なまでに億劫になり、ベッドから起き上がることすらできなくなることもあります。

何もやる気が起きず、身体がだるい

典型的なうつ病の症状としての意欲低下ですが、単にやる気が起きないというだけではなく、何かに対する興味や喜びの気持ちも失ってしまい、倦怠感で起き上がることもできないなど、心や身体にも大きな影響を及ぼします。

何事にも楽しいと思えず、興味を失う

普段の状態であるならば、多少気分が沈んでいたとしても、遊びや趣味を行い「楽しい」と感じることによって気分転換をすることができます。しかしうつ病にかかると、どんなことにも楽しさを見出すことができず、今まで好んでやってきた趣味や活動などにも興味を失ってしまいます。

何かをしたい・やりたいと感じる欲求も失い、人と会って話すことも面倒に感じるようになるため、引きこもりがちになってしまいます。明らかに覇気がなくなり、これまで欠かさず行ってきた習慣も簡単にやめてしまうなど、周囲から見るとまるで人が変わってしまったかのように感じられるでしょう。気分転換をすることができないので沈んだ気分も回復させることができず、更に落ち込んでしまうことも多くあります。

疲れやすく、だるい

何もしていないのに身体がだるく、重く感じる症状です。何もしていないのに疲れを感じて、倦怠感に身体を動かすのがつらく感じるようになります。日常的な動作すら億劫に感じ、のろのろと時間をかけてしまい、ひどい時にはベッドから起き上がることすらできなくなります。

周囲からは「何もしていないのにどうして疲れるんだ」と理解を得にくく、本人も「このままではいけない、何かしなければ」と焦燥や自責の念で苦しむのですが、どうしてもやる気が出ず、普段の生活に支障をきたしてしまいます。

意欲の減退は脳の働きによるもの

うつ病の原因の一つに、疲労やストレスにより脳の機能の正常な活動が妨げられることが挙げられています。脳神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどの働きが悪くなると、脳の調整機能が十分に働かず、何事にも興味が湧かない、やる気が出ない、身体がだるいなどの症状が表れます。

うつ病により意欲の減退が起こると、本人や周囲は「怠けているだけ」と思いがちです。何かしなければと気ばかり焦って、それでも気力が湧かずに何もできない自分を責めてしまい、更に気分が落ち込んでしまう悪循環が生まれてしまいます。

しかし実際はうつ病は決して怠けているわけではなく、仕事や勉強などさまざまな原因から疲れや強いストレスを溜め込みすぎてしまい、脳が休息を欲している状態なのです。

十分な休息を取り、薬の服用で脳の働きを正常な状態に回復させていくことが、うつ病により減退した意欲を回復させる有効な手段となります。焦らずに、ゆっくりと休養を取り、少しずつ回復させていくためには、本人の意識はもちろん、周囲の理解と協力が何よりも必要となります。

まとめ

何事にも興味や関心を持たなくなり、人と話したり服を着ることも億劫に感じるようになるといった症状が表れたら、それはうつ病かもしれません。うつ病による意欲の減退は、疲れやストレスにより脳の調整機能がうまく働かなくなることで起こります。

本人も周囲も「怠けているだけ、甘えているだけ」と思いがちですが、うつ病は脳の病気であることを理解し、治療にあたっていくことが大切です。