うつ病ライブラリーDEPRESSION LIBRARY

うつ病の症状

精神症状・身体症状という
二つの面から、
うつ病の症状について
解説します。

痛みについて

頭痛や肩痛、腹痛、腰痛など、日々の生活のなかで感じる痛みはさまざまです。
普段健康な人であっても、こういった痛みを突発的に感じることは珍しくありません。
痛みは体の不調が原因となる場合が多いのですが、それだけというわけではありません。
体の痛みは、うつ病の場合にも発生するのです。
うつ病は心の病気だという認識が強いため、痛みを感じていてもうつ病に結びつかない人が多いものですが、実は深く関係しているのです。
では、うつ病のときに感じる痛みとは、どのようなものなのでしょうか?

うつ病の時に感じる痛み

体が感じる痛みはさまざまで、各個人やそのときの体の状況によっても変わります。うつ病が原因で発生している痛みの場合も、それは同じです。うつ病のときには、以下のような痛みを感じることがあります。

頭の場合、主に締め付けられるような痛みや鈍い痛みが発生します。なかにはその日の活動に支障が出るほどの痛みが生じることも。このほか、午前中を中心として、首から痛みが回ってくることもあります。

首・肩

首の痛みは筋が張っているように感じられることが多く、動かすと痛んだりします。また、朝起きた時に首や肩が重たかったり、引っ張られているような感じがする場合もあります。

背中・腰

背中の場合、肩から腰にかけて奥のほうが引きつるような痛みを感じます。寝返りをうっただけでも痛むことがあり、この痛みが睡眠不足につながることもあります。腰の痛みは突発的にやってくることもあり、座っていられないほどの痛みになることも。

手足

手足の場合、関節や付け根の部分に鈍痛を感じたり、そこから広がるような痛みがあります。また、しびれて感覚が鈍くなるといった症状もみられます。

胃の場合、ズキズキとした痛み、鈍い痛み、ちぎれるような痛みなど、さまざまな痛みが生じます。胃の病気やストレス性の胃痛だと勘違いすることも多いため、注意が必要です。

こういった局所的な痛みのほか、全身に及ぶような痛みもあります。このほか、全身に異常な倦怠感が表れることもあるため、体の調子には常に気を配っておきましょう。

うつ病の診察では痛みの話は話題にあがりにくい?

まず覚えておきたいのは、痛みがあることをきちんと医師に話すということ。前述のとおり、体の痛みはうつ病とは無関係だと思っている人は多いものです。

そのため、医師の問診に対しても心の状態だけを報告し、体の痛みについては話さないことがあります。痛みについて話したところでうつの治療には関係ないのでは? と思う人もいるかもしれませんが、これに関しては次のようなデータがあります。

うつの痛み情報センターが2010年に行った調査によると、対象となった患者のうち7割もの人が「痛みがうつ病の回復を妨げている」と感じていることがわかりました。

これについては医師も同意していて、うつ病と痛みには大きな関係があることが示されています。また、痛みの状況を主治医に話している人と話していない人を比較すると、話している人のほうが治療満足度が高いという結果も出ています。このことからも、うつ病の治療において身体の痛みは無視できないことがわかります。

まとめ

うつ病での身体の痛みは、血流が悪くなっていることから起こります。うつ病では自律神経が乱れ、筋肉が緊張するため、これによって血流が悪くなるのです。

そのため、うつ病にかかる前からこのような痛みを感じることがあり、逆にいえば痛みからうつ病を発見できる可能性もあります。

理由が思い当たらないのに急に痛みを感じるようになった、痛みはないけれど強い倦怠感を感じるようになったという場合には、体の不調を考えるだけではなく、うつ病の可能性も考えておきましょう。早期発見ができれば、治療も比較的楽になります。