うつ病ライブラリーDEPRESSION LIBRARY

うつ病の治療

うつ病で受診をする前に、
治療について
知っておきたいことや
心構えをお伝えします。

回復期のアプローチ【生活改善】

うつ病の極期における薬物療法や精神療法により、一番つらい症状が和らぎ、少しずつ意欲が湧いてくる時期を「回復期」といいます。
少しずつ活動できる範囲が増えてきますが、社会復帰を焦るあまり、この時期には無理をしてしまいがちです。
症状が落ち着いたといっても、調子がいい日と悪い日の差が激しく、なかなか以前の生活に戻ることはできません。 ある程度意欲や身体が回復している状態で悲観して絶望的になると、自殺の危険性も高まります。
無理をせず、あくまでのんびりと休養しながら、うつ病が再発しないよう以前の生活を少しずつ取り戻していきましょう。

回復期の生活

うつ病の極期で感じていた、激しい不安や自責の念、消えてしまいたいような思いが徐々に軽くなり、少しずつ「やりたいこと」が出てくるのが回復期の合図です。テレビを見たり、新聞を読んだり、散歩をしたり、少しずつできることが増えていきます。しかし、あくまでも回復しつつあるだけで、完治したわけではありません。回復の兆しが見え始めたことで気が急いてしまいがちですが、焦りは禁物です。

無理をしすぎた結果、症状が悪化し、回復するまでに更に時間がかかってしまうケースが多々あります。回復期では「無理をしない」を合言葉に、少しずつできることを増やしていきましょう。

少しずつ昼型の生活に戻す

うつ病の極期で「眠りたいのに眠れない」「一度目が覚めても夜中に目覚めてしまう」といった不眠の症状が出ていた場合、睡眠時間が不規則になりがちです。回復期では、できる範囲で睡眠のリズムを一定にし、昼型の生活に戻すことを目標としましょう。

日光浴をする

日光浴は、脳の神経伝達物質であるセロトニンの生成を助けます。わずかな時間でもいいので、昼間に屋外で活動する時間を取ってみましょう。朝起きた際にカーテンを開け、太陽の光を浴びるだけでもかまいません。

食生活のリズムを取り戻す

うつ病の極期では、食事をするのも億劫になりがちです。回復期には、なるべく決まった時間に食事をとるようにしてみましょう。食事を作る気力が湧かなければ、市販の惣菜を利用したり、果物や野菜をかじるだけもかまいません。また、体が無理なく受け入れられる量でかまいません。1日1食でも2食でもよいのです。大切なのは、リズムをもって食べる習慣を取り戻すこと。また、ジャンクフードや甘いものの大量摂取を避け、体が喜ぶものを取り入れるように心がけましょう。

投薬治療は続ける

極期から続けてきた投薬治療は、医師の特別ば指示がない限り、そのまま続けていきましょう。回復期に体調や気力が上向きになるのは、抗うつ薬が効果を発揮しているからです。

自己判断で減薬や断薬をしてしまうと効果が薄れてしまい、再び極期に逆戻りしてしまうこともあります。また、薬によっては副作用が起きるものもありますので、必ず医師の指示に従ってください。調子がいい日や予定がある日に、つい薬を飲み忘れてしまうこともあるかも知れませんが、「一日飲み忘れても平気だったからもういらないはずだ」とは考えず、医師から服用をやめて良いといわれるまでは続けてください。

まとめ

極期に比べ、回復期では悲しみや自責の念、身体のだるさなどの症状がやわらぎ、少しずつやりたいことやできることが増えていきます。社会復帰に向けリハビリを始める時期ですが、回復期の心身の調子は波のように揺らぎやすく、一進一退を繰り返します。焦らず、やりたいと感じることを少しずつこなしていくことが大切です。生活の面においても、睡眠時間や食生活を徐々に規則正しいものにし、昼型の生活に戻していきます。日中は短い時間でも外に出て太陽の光を浴びるようにしましょう。

回復期の過ごし方として大切なのは「無理をしないこと」です。「普段の半分くらいできれば上出来」という気持ちで、少しずつ色んなことに挑戦していきましょう。調子が悪い日は休むことも大切です。

家族や友人など周囲の人々は、本人が焦っていないか、無理をしていないか注意しながら、ゆったりとした気持ちで協力してあげましょう。