うつ病ライブラリーDEPRESSION LIBRARY

うつ病の治療

うつ病で受診をする前に、
治療について
知っておきたいことや
心構えをお伝えします。

再発予防期のアプローチ【再発と防止策】

うつ病は改善することが難しく、また再発しやすい病気としても知られています。せっかく治したのに、すぐに再発してしまっては苦労が水の泡になってしまいます。
うつ病を完全に克服するためには、適切な治療を施すだけでなく、再発を未然に防ぐ必要があります。
では、精神医療の現場ではどのような再発防止策を講じているのでしょうか?

なぜうつ病は再発するのか

英国やオーストラリアで行われたうつ病治療を受けた患者の追跡調査では、およそ6割のうつ病患者に再発がみられることが明らかとなりました。特に、一度再発を経験した患者の再発率は更に高くなっていて、過去2~3年の間に既往歴がある人の再発率は、8割といわれています。

うつ病には、「再燃」「再発」という2つの状態があります。再燃はうつ病が治りきらないうちに症状が悪化してしまうこと、再発は一度症状が回復したものの再び症状が表れることを指します。どちらの場合であっても、多くは患者の自己判断のミスによって引き起こされます。症状が軽くなってきたり、改善されてくると、患者は自分の意思で薬を少なくしたり通院をやめてしまいがちです。しかし、うつ病は段階的に改善していくものであるため、患者が改善したと思っていても、実はまだ完治しきっていない場合が多いのです。この段階で投薬や通院をやめてしまうと、症状は悪化してしまい、治療前の状態に戻ってしまうのです。

再発を防止するためには?

うつ病を再発させないためにまず覚えておきたいのは、再発しやすいからといって必要以上に神経質にならないことです。再発しやすいことは確かですが、それを気にし過ぎるとかえってストレスになってしまいます。これを念頭に置いたうえで、再発防止のポイントをご紹介します。

再発する可能性が高いことを認識しておく

うつ病の再発率が高いことを知っているのと知らないのとでは、心構えが大きく変わります。再発率が高いことを知っていれば、自己判断で服薬・通院をやめたりせず、医師の指示に従って治療を受けようという気持ちが生まれます。もし再発してしまった場合でも、落ち着いて受け入れることができます。再発してしまったことを気に病むと更に症状を悪化させることにもなるので、この違いは大きなものです。

過去にうつ病になったときの状況や、どんなときに調子が悪くなったかを覚えておく

うつ病が再発する場合、その状況や症状は過去に発症したときに近いことがほとんどです。そのため、過去の自分自身の状況をよく知ることで、再発の徴候を素早く感じ取ることができます。どのようにして改善したかも覚えておくと、スムーズに対処することができます。

医師の指示に従って治療を続ける

前述したように、うつ病が再発する大きな原因の一つが患者の自己判断による治療の中断です。うつ病が本当に治ったかどうかは患者個人の判断ではわからないため、投薬や通院は医師が不要だと判断するまで続けなければいけません。

社会復帰は慎重に

うつ病から徐々に回復してくると、早く元の生活に戻りたいと強く願ったり、張り切って職場復帰したりといったことが考えられます。しかし、そういった強い思いとは裏腹に、体や心は急な変化に追い付きません。その結果、再び症状が悪化してしまうのです。うつ病の改善を目指しているときは、徐々にゆっくりと体と心を慣らしていくようにしましょう。

まとめ

うつ病の完治は判断が難しく、再発の可能性も高いのでそう簡単に安心することはできません。うつ病の治療を受けていて回復しつつある状態、あるいはそういった知り合いがいるのであれば、焦らずゆっくりと治すことを心がけるようにしましょう。そうすることで、うつ病が再発する可能性を抑えることができます。