うつ病ライブラリーDEPRESSION LIBRARY

うつ病の治療

うつ病で受診をする前に、
治療について
知っておきたいことや
心構えをお伝えします。

初診時【初診の流れ】

うつ病かもしれないと感じたら、専門の医師のもとに行き、意見を仰ぎましょう。
しかし、うつ病かもしれないと感じただけで精神科に行くには抵抗がある、という方も多いでしょう。
WHOの調査によって、日本国内ではうつ病患者の受診率が3割に満たない、非常に低い水準であることがわかっています。
いわゆる「精神病」への偏見や誤解から、精神科にかかることをためらってしまう人は少なくありません。
しかし、そうして受診を先延ばしにした結果、うつ病の発見が遅れてしまい悪化したケースもあるのです。
まずは精神科について正しい知識を身につけることが大切です。

問診

うつ病の治療のために、医師は情報を必要としています。ときにはあまり病気とは関係ないと思えることも聞かれますが、医師にとっては病状を判断するために大切な質問なのです。はぐらかしたりせず、できる限り正直に答えましょう。

患者さんの生活についての質問例

  • 現在の家族構成や、出身地について
  • 学校への通学ができていたかどうか。大人の場合は、仕事の種類や転職歴について
  • たばこやアルコールなど、嗜好品の習慣の有無
  • 既婚か、未婚か
  • これまでの病歴(主に体の病気について)
  • 現在悩んでいる症状と、生活の変化についての質問例

調子が悪くなったのはいつからか

  • その頃と比べて症状は変化したか
  • どのような症状があるか(自覚症状)
  • その症状が出ると、どのように苦しくなるのか
  • 以前にもこういった状態になったことがあるか
  • これまでに体の病気で治療を受けたことがあるか
  • 趣味や嗜好に変化があったか
  • 日頃の生活の中で、人間関係や環境に問題があったか。また、その問題によってストレスを感じたか

患者さんに対して行う質問は医師によってそれぞれですが、どの質問もこれまでの病歴や生活環境などから原因を究明しようとして行われるものばかりです。

問診以外で行われる検査

これまでの病歴や服薬してきた薬によっては、尿検査を行ったり、体重や血圧を測定することもあります。こういった検査は、症状が体の異常や薬の影響からきているものかどうかを確かめるために必要なものです。総合病院のような大きな病院では、この他にもMRIやCT、脳波の測定などの検査をする場合もあります。検査の結果は、医師が病状を正確に判断するために必要なものです。

精神科を受診する前に用意すると便利なもの

精神科を受診する前には、以下のようなものを用意しておくと便利です。

自分の症状を具体的に書きだしたメモ

その日の状態によっては、きちんと話すことができない場合もあります。そういったときのために、事前に自分の症状や症状が出たときの気持ちなどを書いたメモがあるといいでしょう。内容に支障がないのであれば、日記でも構いません。医師が症状や生活の変化を知ることができる物を用意しましょう。

おくすり手帳

これまでに服薬があり、それを記録しているおくすり手帳があれば、医師にとっては貴重な情報になります。おくすり手帳でなくても、今までに服用していた薬の名前や効果、副作用がわかる物であれば、処方箋でも構いません。

まとめ

ご紹介したように、精神科も他の科も、初診時の問診や診察内容にほとんど変わりはありません。家族構成やこれまでの病歴などうつ病とは関係ないように思われる質問でも、医師にとっては貴重なデータとなります。精神科だからと身構えたりせず、正直に答えることが治療への第一歩です。

当日の心の状態によってはうまく話せないこともあるので、医師に伝えたいことや自分の症状を書いたメモを用意するといいでしょう。家族に同伴してもらって、客観的に症状を伝えてもらうという手段もあります。事前に病院について調べて、リラックスできるような病院を選びましょう。